【丸谷】子供を競わせるときに親が抑えておくべき「優勝劣敗」の価値観

【お知らせ】本日「ユニーク生徒専用内部ブログ開始します」

内部ブログは、ユニスタ通信の情報が細かくなったバージョンだとお考えください。


       メールなどでパスワード・詳細お送りします。

今後は内部ブログを中心にアップし、こちらの外部兼用ブログの更新頻度がちょっと落ちます。

丸谷

またユニーク生徒外の方も多く閲覧していただいていると思いますが

外部向けの低年齢大会を開始するなど、情報がいくつかあるので

引き続き足を運んでもらえると嬉しく思います。

———————————————————–



「勝ち負けを目指す、選手育成を掲げる

 ユニークであることで、ほっとしました。」

ある親御さんからこんなことを言われました。

僕の意見は、ちょっと違います。

それは僕たちもそうですが、親御さんたちが

非常に「デリケートな立場にいる」ことで

指導者に丸投げできる問題ではないからです。

スポーツでは必然的に

「優勝劣敗」という考え方があります。

より優れた結果を目指すことで

より多くの努力をすることでスポーツは

発展してきました。

しかしこの「優勝劣敗」という考え方は

勝つことを目指す少年期のスポーツでは

最も大きな罠になる危険性を含んだ考え方でもあります。

それは本当にその「優勝劣敗」という概念を

親や指導者などの周囲の大人たちは正しい方向に

子供たちを向けられるか、という点です。

大人は「負けた」としてもそこから

何か糧となるものを見つけ出せる能力があります。

しかし子供は未熟がゆえに、勝敗という結果以上の何かを

見つけ出せない場合がほとんどで

勝って嬉しい、負けて悔しいというストレートの

感情が強く、子供は大人以上に勝ち負けに強く

こだわっています。

時折大人が「うちの子は悔しがらない」といいますが

そんなことはなく、「表現するのが苦手」か

「親が望む悔しがり方」をしていないだけで

心の内では、悔しがっている場合がほとんどです。

では大人たちがなぜ少年期の「優勝劣敗」という

考え方が、罠になるかと言うと、大人がハマるからです。

大人たちが少年期のスポーツの勝敗について

どのような立場を取るかによって、子供のスポーツの影響は

プラスにもマイナスにもなるからです。

だからこそ、「優勝劣敗」を追求しすぎると

①運動能力の高い選手だけで構成すること

 (選別する)

②指導者の言いなりの機械的な選手を育成すること

 (つべこべ言わずに、徹底的にやらせる)

という特徴的なチームになってしまいます。

こういったスポーツの特異性を歪んでとらえてしまっている

指導者や大人たちの元では、子供も同じように露骨な「優勝劣敗」の

考え方を持つようになります。

その結果「下手な子とは練習したくない」という感情になり

力の劣った相手を蔑むようになるような態度を取ります。

だからこそ、今の日本のスポーツには

「優勝劣敗」への概念を正しく持ち子供に伝えることが

難しいからこそ「みんな仲良くゴールしましょ」的な発想になるわけで、

「勝ち負けを通じて何かを学ばせる」ということを掲げるのは

とてもデリケートで慎重なテーマであり

周囲の大人たちが一歩間違えたらヤバイという危機感の元

取り組まなければいけないのです。

僕たち指導者は過去に様々な場面を繰り返し、

スポーツに対する子供への影響について

これまでに何度も考える機会がありました。

だからこそ、スポーツ本来の意味もブレることなく

いつ聞かれても、何回聞かれても、同じ言葉を使って

伝えることが出来ますが、

お父ちゃん、お母ちゃんは大変ですぞ。

初めてだから(笑)

だからね、他人事じゃないんですよね。

任せてちゃいけないんです(笑)

子供に

「お母さん、試合に勝って何の意味があるの?」

って泣きながら言われたら、なんて答えますか?

指導者は所詮、テニスの指導者。

合わなければ移籍すれば、はい、終わり。

でも親子は一生、親子。

親の影響力には、誰が、
どんなことをしてもかなわない。

だからこそ、指導者よりも

親のスポーツに対する価値観が何よりも

子供の成長に大きく影響を及ぼすのです。



 

08:57 | 丸谷コーチ | タグ: , ,

ブックマーク


問い合わせ