■プレッシャーに負けないインナーゲーム

こんにちは。
大久保 幸一です。
大久保幸一顔写真修正 ハーバード大学出身のガルウェイという人の
「インナーゲーム」という本にはまっています。
テニスのレッスンプロ等も経験した人物のようです。
訳者の後藤新弥氏の前書きの一部を紹介します。
あらゆるスポーツは、人生の密度を高め、生きていることの
素晴らしさをより直接的に体験させてくれる、力強い活動です。
ところが、負けることや失敗の恐れ、自分自身の能力への疑問、
見栄、計算といった自我の活動が、自分自身の本来の能力発揮を、
しばしば妨げているのを見かけます。
スポーツは人生の貴重な悦楽の一つですが、
その愉しさを体験することを、人は自分で、無意識の内に妨害しがちです。
たとえば、「プレッシャーに負ける」といった現象も、
その象徴でしょう。
自分自身を窮屈な鋳型に押し込み、その自由-上達の自由、
勝利への自由、愉しむことの自由-を奪っているのは、実は自分の心なのです。
ガルウェイは、その自我の部分をマイセルフ(MISELF)の
SELFを取って、セルフ1と名づけました。
このセルフ1の妨害行為を減らし、自分自身の本能部分(セルフ2)に
自由に活動させることで、人はもっと素晴らしいスポーツを
体験できるのではないか、その結果、勝利だけでなく、充実感や真の喜び体験できるのではないか。
その革命的な考え方と、実践方法を、
「インナーゲーム」(内側のゲーム)と名づけて発表しました。
いわば、「集中力の科学」です。
僕は、インナーゲームの実践方法をすぐに試してみました。
1月の冬季合宿の時のことです。
合宿には、毎回テーマを設定してしおりに書くのですが、
今回のテーマは「もう一人の自分を発見しよう。」としました。
合宿初日、まずやったことは、ストロークの初めの15分間は、
僕も指示を出し続ける、自分でも、「トスをしっかりあげて」
「すぐに待球姿勢」「ボールを良く見て」「足をしっかり動かせ」
などと指示を出し続けて練習するようにと説明しました。
その後、お手伝いに来てくれていた全国のトップレベルの大学生の
ストロークを5分間見せました。
その際、「ビデオカメラで撮るように見るんやで。」と告げました。
その後、次の15分間のストロークでは、僕も一切指示を出さない、
自分でもできるだけ考えずに、もう一人の自分に任せて、気持ちよく
ボールが飛んでいく事だけをイメージして練習するよう促しました。
すると、とんでもないことが起こったのです。
大学生とストロークしていた男の子が、その大学生が本気になって
打って来るボールを難なく打ち返しているのです。それも5~6分
全くネットアウトすることなくラリーが続いたのです。
その日は、どんな練習においても、指示徹底出し、指示なしを
交互にやってみました。
すべての子が、前述の子のように出来た訳ではありませんが、
セルフ1の妨害を実感した子も、多かったようです。
何よりも、指導者の僕が、セルフ1の妨害を後押ししてしまっている
事があったかもしれないと気づかされたことが、何よりの収穫でした。
次回は、そのインナーゲームを保護者の皆様に知ってもらうための、
クラブ通信を紹介しようと考えています。
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