アカデミークラスを担当していると
毎年のように起きる課題があります。
テストの点数が悪かったので
テニスを休ませようと思っています。
次も成績が悪かったら
辞めさせるつもりです。
保護者にとっては
勉強を頑張ってほしいという当然の思いです。
その気持ちは、よく分かります。
ただ、アカデミークラスでは
この場面を何度も見てきました。
親とコーチの違いは、ここかもしれません。
保護者にとっては、自分の子どもとの初めての経験。
でも、コーチは何十人、何百人という子どもたちを見てきています。
だからこそ
「この対応をすると、その先どうなるか。」
というパターンが見えてきます。
そして、経験上、一番おすすめしないのが
「テストが悪かったら、テニスを辞めさせる。」
という方法です。
なぜうまくいかないのか?
一時的には勉強するかもしれません。
でも、その勉強は「学びたい」からではありません。
「テニスを失いたくない。」
その気持ちだけで動いています。
そして、テストが終われば
元に戻ってしまうことが少なくありません。
さらに問題なのは、子どもの中で
「勉強」と「テニス」が対立してしまうことです。
本来なら、「勉強も頑張る。」「テニスも頑張る。」
この二つは両立できるはずです。
ところが、
「勉強ができなければテニスはできない。」
という伝え方をすると
子どもは「どちらかを選ばなければいけない。」
と考えるようになります。
すると、勉強も前向きになれず
テニスにも罪悪感を持ってしまうことがあります。
本来、テニスは努力する場所です。
それなのに、罰として扱われてしまう。
これは、とてももったいないことです。
そこで僕が提案する方法
もしテストの結果が悪かったなら
「辞める。」ではなく
「続けるために何を変えようか?」
という話をしてください。
例えば、、、
・勉強する時間を一緒に決める。
・テニスへ行く前に30分だけ机に向かう。
・スマホやゲームの時間を見直す。
・テスト前だけ練習量を少し調整する。
つまり、テニスを敵にするのではなく
生活全体を整える。
という考え方です。
これが正解というわけではありません。
ただ、何度もこのケースを見てきました。
そして、「辞めさせる。」と言われて伸びた子よりも
「どうすれば両立できるか。」を一緒に考えた子の方が
結果的に勉強もテニスも伸びていくケースをたくさん見ています。
だから、保護者の皆さんにもぜひ知っておいてほしいのです。
子どもは、勉強かテニスかを選ぶのではなく
大切なのは、勉強もテニスも続けられる力を育てること。
その力は、大人になってからも必ず役に立ちます。
最後に、アカデミー生たちへ。
このブログは、
お父さん、お母さんだけに伝えたいわけではありません。
一番伝えたいのは、キミたちです。
「勉強しなさい。」と言われるのが嫌なら、、、
「テストが悪かったらテニス辞めるよ。」
なんて言われたくないなら、、、
やるべきことは、自分からやってください。
テニスだけ頑張る。
それは、本当の努力ではありません。
勉強だけ頑張る。
それも違います。
やりたいことだけ頑張るのは、誰でもできます。
本当に頑張っている人は、
やりたいことも、やるべきことも、全部やる人です。
テニスが好きなら
テニスを続けるために勉強もやる。
勉強が苦手でも
逃げずに向き合う。
それが責任であり、努力です。
親に言われてから動くのではなく、
言われる前に、自分で動く。
そんな選手は、テニスも必ず強くなります。
テニスは、ボールを打つ技術だけではありません。
自分の人生を
自分でコントロールする力を身につける場所です。
だから、やりたいことだけではなく、
必要なことも全部やる。
そんなスポーツマンになってください。