【佐藤】変えることと、守ること。

最近、高校野球の「7回制」が
話題になっていました。


暑さ対策や選手の負担軽減などを考えて
これまでの9回制から7回制に変えてはどうか
という話です。


そんな中で、元プロ野球選手の桑田真澄さんが
7回制に反対するという話をされていました。


その中で僕が印象に残ったのが、
「何を変えるかではなく、何を守るか」という考え方です。


もちろん
選手や審判の安全対策は必要。
暑さ対策も必要。


でも、7回制にしたからといって
熱中症がなくなるわけではない。


だったら9回制を守るためには
他に何を変えればいいのか?と考えてみる。


試合時間を変える。
日程を変える。
休養日を増やす。


そうやって、守るものを決めた上で
変えるところを考える。


この考え方って
すごく大切だなと思いました。


高校野球や甲子園には
長い時間をかけて培われてきた文化があります。


もちろん、昔のまま
全部残せばいいわけではありません。


時代が変われば
変えなければいけないこともある。


でも、変えることが正しい。
そう決めつけてしまうのも、少し違う気がします。


そして、この話を聞いていて
「中学校の部活動も同じじゃないかな」と思いました。


今、中学校の部活動は
地域クラブ活動への展開が進んでいます。


先生方の働き方を改善すること。

少子化の中でも
子どもたちの活動機会を確保すること。

それは、とても大切なことだと思います。


でも、その一方で、

学校の放課後に先生と生徒が一緒に過ごす時間。
先輩から後輩へ受け継がれてきたもの。
同じ学校の仲間と一つのチームをつくること。
「この先生に教えてもらった」という思い出。
地域の学校同士が競い合う文化。


そういうものも、長い時間をかけて
部活動の中で培われてきたものだと思います。


地域クラブへ移行すること自体が悪い
と言いたいわけではありません。


時代が変われば
仕組みも変える必要があります。


ただ、一度なくなった文化は
あとから「やっぱり必要だった」と思っても
同じようには作り直せない。


僕は、そこが少し怖いなと思っています。


だからこそ、「何を変えるのか?」だけではなく
「何を守るのか?」を最初に考えることが
大切なんじゃないでしょうか。


これは、僕たちにも同じことが言えると思います。


新しいことを始める。
仕組みを変える。
練習方法を変える。
クラスを変える。
イベントを変える。
仕事のやり方を変える。


もちろん、良くするために
変えていくことは必要。


でも、「新しくすること=良くなること」
でもありません。


変えることにも理由があって
守ることにも理由がある。


だからこそ、
何を優先して守るのか。
何を優先して変えていくのか。


この順番を間違えないことが
大切なんだと思います。


何が正しいのか。
何が間違っているのか。


そんな単純な話ではなくて、
「自分たちは、何を大切にしたいのか?」
ということ。


それを決めないまま改革を進めてしまうと、
気がついたときには、


「便利になったけど、大切なものがなくなっていた」
ということになってしまうかもしれません。


新しいものを取り入れることも大切。
変わることも大切。


でも、その前に「これは、絶対に残したい」
というものを考えておく。


僕たちも、そこは気を付けないとね。

1

TOP
TOP