from 佐藤
クラスごとに振り返って
最後は僕個人の振り返りをお伝えします。
①エントリー、チャレンジャー
大人しい子が増えたなと感じました。
もしかしたら、僕に余裕ができて
ヤンチャでも気にしなくなったかも…
でも、一つ言えるのは
「運動不足」だなと感じています。
学校以外で運動する時間が
習い事だけになっている子が増えたのかも
キャッチボール、縄跳び、鬼ごっこなど
何気ない遊びで身に付く運動に慣れてない
そんな子が増えたのかなと思います。
なので、フリーコースに変えて
まずは毎日テニスコートに来て「遊ぶ」
そんな環境を作りました。
毎日1日1時間は
身体を動かして「遊ぶ」時間を作る。
それから遊ぶ習慣を身に付けて
活発な子どもに育ってほしいと願っています。
②強化
このクラスは子どもの保護者も
一番「迷い」が生じる時期だと思います。
テニスを頑張っても
結果が出るのか不安だったり
頑張ってほしいけど、
他の習い後も頑張ってほしい。
その中で、大きく変わる子は
興味関心度が高まる子だと思います。
その方法はシンプルで
「時間を費やす」だけだと思っています。
何かに没頭したり、興味関心が高まるためには
まずは「時間を費やす」を試すだけです。
そのために何かを犠牲にすることもあったり
縮小したり、やり方を変えたり
保護者も沢山考えないといけなくなります。
そういった意味で、子どもも保護者も
「迷い」が多い1年を過ごした方も多かったと思います。
でも、それが正しい成長だと考えています。
迷って、悩んで、決断して、
その結果を受け止めるのが成長ですもんね。
③アカデミー
良く言えば、変化に順応してきた。
悪く言えば、緩くなった。
休む人、遅刻する人も増たし、
ノートを忘れる人も増えたし、
イベントの参加も減った。
今までは、
ずっと口うるさく言い続けたけど
増えた分、
その注意に時間を費やすより
守っている人を優先することにしてきました。
ただ、そうなってくると
もっと崩れると思っていました。
人は楽な方に流されやすく
気分のアップダウンも多くなり
全体的にそういった雰囲気に
なるだろうと思っていました。
でも、全体的になるのではなく
明確に分かれるだけでした。
やる人はやる
やらない人はやらない
それだけでした。
僕が厳しく言っても言わなくても
「働きアリの法則」に近づくんですね。
働きアリの法則のイメージは
集団になると起こる現象で
2割:努力する。自分の意志で動く。
6割:頑張る。指示命令を守って動く。
2割:サボる。指示命令からズレる。
でも、ずっと同じ場所ではなく
サボる時もあれば、頑張ったり、努力したり
努力していると思ったら
ちょっとしたキッカケでサボり出したり
割合が常に
2:6:2になるってことです。
その変化が大きかった1年でした。
総括
僕個人として振り返ってみると、一番リラックスしてみんなを見守りながら過ごせた1年だったかなと思います。でも、競技テニスをしていると、競争、結果が優先されやすくなります。そこで「気が抜けている」と感じる時もあれば、ストレスを感じさせない「ちょうどよい距離感」と感じる時もありました。その中で、やっぱり「ジュニア育成=競技結果」ではないなと考えました。競技結果を目指すのは「ジュニア育成」の一部である。競技結果から目を背けないことも大切で、競技結果を目指す中で四苦八苦して、そこから逃げ出さないで忍耐強くなることも必要なこと。その経験をスポーツを通じて学べるのが小学生~高校生の時期だと考えています。なので、アカデミークラスが、仲間とスポーツを楽しむため、健康的な身体作りのためなども「ジュニア育成」として、目的が違っても一緒に頑張れる環境が作れることが理想だなと考える時間が多かった一年でした。