前回は、U1グランプリで「勝つ喜び」を
経験してほしいという想いについて書きました。
今回は、勝ち負けという結果の先にある
子どもたちの成長について考えてみたいと思います。
試合に負けた時
子どもたちの反応はさまざまです。
悔しくて泣いてしまう子。
何も言わずに黙ってしまう子。
「次は勝ちたい」と言う子。
「もう試合には出たくない」と思う子。
同じように負けたとしても
感じることは一人ひとり違います。
僕は、その違いを大切にしたいと思っています。
大切なのは、負けたら必ず前向きになることでも
すぐに次の挑戦を決めることでもありません。
自分は何が悔しかったのか。
何ができなかったのか。
これからどうしたいのか。
そんなことを、自分なりに考える経験が
大切だと思っています。
もちろん、一度試合に出たからといって
すぐに何かが変わるわけではありません。
負けた経験が次の意欲につながることもあれば
自信をなくしてしまうこともあります。
だから、僕たちは
「負けたことも良い経験だったね」と
簡単に片づけたくはありません。
その子が何を感じているのかに
目を向けることが必要だと思っています。
子どもたちは
テニスだけで成長するわけではなく
学校生活や友達との関わり、家族との時間など
さまざまな経験を通じて成長していきます。
その中の一つが、テニスでの挑戦です。
勝って嬉しかったこと。
負けて悔しかったこと。
緊張しながらもコートに立ったこと。
相手の上手なプレーを認めたこと。
そして、その経験を通じて自分なりに考え
次の行動を選んだこと。
そうした積み重ねが
少しずつその子の考え方や行動に
影響していくのだと思います。
すぐに行動する子もいれば
じっくり考える子もいる。
何度でも挑戦する子もいれば
一度立ち止まって考える子もいる。
みんなが同じようになる必要はありません。
それぞれが経験を通じて
身につけていく考え方や行動が
その子の個性になっていく。
そして、その個性が
やがて人としての魅力につながっていくのだと思います。
僕たちは、勝ったから成功
負けたから失敗とは考えていません。
勝ち負けは大切な結果です。
でも、その結果だけで
子どもの成長を判断することはできません。
僕は、さまざまな経験を重ねながら
自分なりの考え方を持てるようになることも
人間形成の大切な一部だと考えています。
次回は、そんな子どもたちの成長に対して
僕たちコーチがどのように関わっていきたいのか
を書きたいと思います。