【丸谷】答えが明確な環境で育った子供たちは、答えを知らないと不安になる。

ユニークスタイルの丸谷です。
丸谷
先日会社のゴルフコンペがあり、最後まで勝負はもつれた。
序盤でまさかの後輩にボールをあてられ、2ペナをもらい
ちょんぼりしていて、そこからリカバリーしてトップを追う。

「俺、勝てるのか、追いつけないのか。」

最後のカップインした「コロン」という音を聞くまでスコアのことばかり考える。
早くスコアを確定させて、「あんたは勝ちますよ」って知りたい。
この勝つか、負けるかわからない状態が気持ち悪い。勝つなら勝つ、負けるなら負ける、どっちだー!

・・・



小学校や中学校、高校と義務教育では
生きていくために必要なことをたくさん教えてくれる。

1192つくろう鎌倉幕府。
底辺×高さ÷2=三角形の面積

答えが明確な環境で育った子供たちは、答えを知っていることで安心感を覚える。
そんな子供たちが増えている。

逆に。

答えを求めないと気が済まない
不安症候群の子も多いのも事実。(自分もだけど)

例えばドローが公開される。
相手がどんな戦績なのか、どんな子なのか、必死でググって調べるのも不安だからだ。
(コンペ前にライバルに「練習した?」と執拗に聞いたり)

少しでも不確定要素を減らしたい。そんな思いからくる行動だと思う。
しかし残念な事に、試合になれば不確定要素だらけだ。何にもきまっていない。
常に暗闇の中から勝つために自分で考えて判断して、決断していかなければならない。

これは試合でなくても同じ。

学生のころに、「答えが決まっている環境」
の中で試験を受けてきた学生たちは、社会にポンとでると急に焦る。

「あれっ、決められてないことばかりやん。」

ある程度の給料や仕事の内容も決まっているが、実際には
決められていないことのほうが多いことはないだろうか?

つまり「答えが明確にわかっている」義務教育の期間よりも 「答えがない中で探していく」時間のほうがこれから長い。
不確定要素の中で自分で決断や実行をして、それによって起きてくる感情の中で、それでも目標に向かって
進んでいくことを小さいころから経験を積んでおく必要がある。

世の中は確証されたものはほとんどない。
無いものを求めて、不安定になる。
今どきの子供たちは不安定なことに耐えるストレスへの「耐久性」がないから
すぐにキレ、甘えて、スネたりふてくされたりする。不安定や緊急事態にすこぶる弱い。

その不安定に身を置くことに耐えれないからこそネットで検索したり、一人になりたくないからSNSで誰かと傷をなめ合う。
100歩譲って、大人はそれでもいい。

しかし子供は、もっと実体験を積んで多くの失敗を積み重ねて、知識やテクニックだけではない
底力をもった、力強い感覚を身につけてほしい、と思う。

大人になれば、子供のころに培った実体験の貯金で進んでいく部分も大きいと思う。
大人になってまた1から新しい自分をつくのはなかなかハードなこと。
小さいころに知識やテクニック以外の「感覚」を養うためにも「幼少期のシングルスの試合」は絶好の機会だと思う。

今の子供たちも、いつかは社会に出て不安定の渦の中に巻き込まれていく。

そんな時に自分の感覚を信じて「競争とうまくやっていける方法」また「不確定を楽しめる力」を
持っていれば、生活や子育て、仕事がとても充実したものになるのだと思う。

学校では「答えが決まっている環境」がほとんど。

でも試合では親が一切の手助けが出来ずたった一人でコートに立って、自分で判断して、実行していく経験が出来る。

勝つ、負ける、実力がある、ないではない。

これほど大きな経験をつめる場は子供たちが大人になるまで、あと何回あるだろうか…?
そう考えると「シングルスの試合」というのはこれ以上ない実体験を積める場だと思う。
クリスマスジュニアは12月26日。特別練習のスケジュールは近日公開。
試合に出てみた事がない子供たち。今やろう。
2013年12月1日12:34 | 丸谷コーチ

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