★子どものコミュニケーション力の低下
2013年6月29日
こんにちは。
ソフトテニスチームの大久保 幸一です。
子どものコミュニケーション力が問題になる時、
僕はいつも子どもたちから本来の遊びを歪め、
奪っていった「ゲーム」のことを考えます。
子どもに
「きのう何してして遊んだ?。」と問いかけると、
「ゲーム」と答える子が急激に増えて、ずいぶんと
年月がたったように思います。
コミュニケーション力の低下も時を同じくして
言われ出したように思います。 さらに、携帯電話の急速な広がりにも大きな
問題を感じます。まず電話の普及により、
手紙にはない相手の反応をすぐ知り得る
という便利さを手にいれました。
しかし、人間関係を大切にしようとするならば、
かける時間、言葉遣い、話したい相手を電話口に呼び出す
ための配慮、さらには電話を切るタイミングなど、
かなりの気遣いと経験が必要です。
ところが、携帯電話・メールの普及で、他人と交流を
持とうとする際に、発生するおそれのある失敗と苦痛を、
かなりの部分、回避できるようになったのです。
極めて自己中心的で、一方的な情報伝達でも、許される
気になってしまうのです。どこからでも、どんな時間でも、
相手の都合などまったく考えなくても仕事をしてくれる
ツールなのです。
だれかと待ち合わせをする場合でも、実にあいまいで、
不確実な約束(情報交換)でも、何とかなるのです。
細心の注意をはらって、ことばをさがし説明し、
確認をするといた煩わしさから解放されたのでしょうが、
そこに生まれる人間的衰退は計り知れないものが
あると思います。
いいものを子どもたちにということで、年をまたいで
考えてきましたが、事態はかなり深刻です。楽で便利で
快適であることに、気をつけようと子どもにメッセージを
送り続けるとともに、我々大人も気をつけようではありませんか。
東野圭吾氏の推理小説「探偵ガリレオ」の中で、物理学教授湯川
(ガリレオ)が、事件究明の過程でゴミの投棄のひどい現実と
出くわす場面があります。
回収業者のおやじさんが、湯川に説教がましく訴えます。
「こうすれば、世の中が便利になるとか、こんな道具があればいい
って考えるだけじゃだめだって。もちろん捨てる人間が悪いんだよ。
でもさ、学者先生なら、こんなもの作ったら、ゴミが増えるんじゃ
ないか、世の中悪くなるんじゃないか、いっしょに考えてくれよな。
それが本当に頭のいいやつってもんじゃねえのかい。」
湯川は、
「おっしゃる通りです。」と自分に言い聞かすように、
おやじさんの顔をじっと見つめるのでした。
かくされた悪を注意深くこばむというコンセプトは、
世の中をどう見、どう展望するのかという、根源的課題でも
あると考えます。いかがでしょうか
ソフトテニスチームの大久保 幸一です。
子どものコミュニケーション力が問題になる時、
僕はいつも子どもたちから本来の遊びを歪め、
奪っていった「ゲーム」のことを考えます。
子どもに
「きのう何してして遊んだ?。」と問いかけると、
「ゲーム」と答える子が急激に増えて、ずいぶんと
年月がたったように思います。
コミュニケーション力の低下も時を同じくして
言われ出したように思います。 さらに、携帯電話の急速な広がりにも大きな
問題を感じます。まず電話の普及により、
手紙にはない相手の反応をすぐ知り得る
という便利さを手にいれました。
しかし、人間関係を大切にしようとするならば、
かける時間、言葉遣い、話したい相手を電話口に呼び出す
ための配慮、さらには電話を切るタイミングなど、
かなりの気遣いと経験が必要です。
ところが、携帯電話・メールの普及で、他人と交流を
持とうとする際に、発生するおそれのある失敗と苦痛を、
かなりの部分、回避できるようになったのです。
極めて自己中心的で、一方的な情報伝達でも、許される
気になってしまうのです。どこからでも、どんな時間でも、
相手の都合などまったく考えなくても仕事をしてくれる
ツールなのです。
だれかと待ち合わせをする場合でも、実にあいまいで、
不確実な約束(情報交換)でも、何とかなるのです。
細心の注意をはらって、ことばをさがし説明し、
確認をするといた煩わしさから解放されたのでしょうが、
そこに生まれる人間的衰退は計り知れないものが
あると思います。
いいものを子どもたちにということで、年をまたいで
考えてきましたが、事態はかなり深刻です。楽で便利で
快適であることに、気をつけようと子どもにメッセージを
送り続けるとともに、我々大人も気をつけようではありませんか。
東野圭吾氏の推理小説「探偵ガリレオ」の中で、物理学教授湯川
(ガリレオ)が、事件究明の過程でゴミの投棄のひどい現実と
出くわす場面があります。
回収業者のおやじさんが、湯川に説教がましく訴えます。
「こうすれば、世の中が便利になるとか、こんな道具があればいい
って考えるだけじゃだめだって。もちろん捨てる人間が悪いんだよ。
でもさ、学者先生なら、こんなもの作ったら、ゴミが増えるんじゃ
ないか、世の中悪くなるんじゃないか、いっしょに考えてくれよな。
それが本当に頭のいいやつってもんじゃねえのかい。」
湯川は、
「おっしゃる通りです。」と自分に言い聞かすように、
おやじさんの顔をじっと見つめるのでした。
かくされた悪を注意深くこばむというコンセプトは、
世の中をどう見、どう展望するのかという、根源的課題でも
あると考えます。いかがでしょうか
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