【佐藤】コーチがいない時間って楽しいでしょ?

from 佐藤


小学生の頃、プールの時間で
覚えているのは


バタ足で泳ぐ、クロールで泳ぐ
平泳ぎで泳ぐ、背泳ぎで泳ぐ


泳げれば、それなりに楽しいけど
でも、本当に楽しいのは


残り10分の自由時間!!


この時、先生の目を盗んで
飛び込みしたり


友達をバックドロップしたり
やりたいことをやる。


でも、その中でも
先生が見守っている
安心感ってのもありました。


ただし、限度を超えれば
メチャクチャ怒られるんです。


そんな時間が
最高に楽しかったです。


この自由時間があったから
水泳の時間が楽しかった。


この「自由な時間」があったことで
学んだことの大切さに気付けたと思います。


僕は子どもでも大人でも
「自由な時間」が必要だと思っています。


この時間があることで
学んだことを活かすことができる。


でも、この「自由な時間」を
作るのが難しいんです。


何をしているのか
気になって、気になって・・・


ちょっとダラダラしてたり
ちょっと意図と違うことをしたら
すぐに口を出してしまう。


コーチでも、親でも、上司でも
それを見守る我慢をすることが必要です。


そのテクニックの一つに
「積極的無関心」ってのがあります。


例えば、テニスを教えている時に
フォアもバックもボレーもサーブも
全部もっと良くしたい。


気になったことに対して
一つ一つアドバイスしていると


アドバイスされた側は
全部を覚えきることが出来ないし
全部中途半端になります。


バックもボレーもサーブも気になるけど
今はフォアだけ観る。


これも「積極的無関心」ってことです。


これができるコーチが案外少ない。


プールの話に戻りますが、、、


本当は飛び込みはダメ
バックドロップもダメです。


でも、先生が注意して観ていたのは
プールサイドで走っている子。


だったのかな???


プール内の遊びを
大目に見てもらうことで


プールサイドに
注意を払っていたのではないかと思います。
(たぶん・・・)


また、子どもが多い家庭では
気付けば、無関心になっている時間があります。


末っ子の面倒を見ていたら
気付けば長男はほとんど放置状態。


これもナチュラルな積極的無関心。


でも、案外、ちゃんと勉強してたり
片付けやお手伝いしてたりしませんか?


逆に、一人っ子の場合は
この無関心タイムがないので
何でも口出ししてしまうことに・・・。


人が成長する時っていうのは
教えてもらっている時ではなく


教えてもらったことを
復習している時です。


要するに、、


コーチ、親、上司が観ていないところで
何かしら頑張っている人が成長するんです。


その「自由な時間」を作ることが
コーチ、親、上司の役目でもあると思います。


でも、自分で何とかしようとしない人は
言われた時にしかやろうとしない人になり
成長が遅いかもしれません。


そうなった場合の対処法は
「期待しない」が大切です。


教えた側は成果を期待し過ぎます。


違うところに目を向けることが
必要ってことです。


これも「積極的無関心」です。


観る角度を変えてみることで
新しい気づきがあるかもしれません。


追伸


たまに
「もっとアドバイスしてあげてください」
って言われますが


アドバイスが多くなることが
良いとは思ってないです。


アドバイス+試す時間で習得するので
その試す時間を作ることが
大切だと考えています。


でも、プライベートレッスンの時は
人によって、説明、練習内容を変えて
ずっとアドバイスばかりの1時間です。


その覚悟がある人はやってみます?



 
13:38 | ■ 佐藤コーチ | タグ: , ,

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