【過去ブログ】スクールカーストという言葉を知っていますか?
from 佐藤
現代の日本の学校空間において
生徒の間に自然発生する
人気の度合いを表す序列を、
カースト制度のような
身分制度になぞらえた表現です。
先日、テレビを観ていて、
このスクールカーストについて
討論していました。
番組中盤に中学一年生の女子が
いじめやスクールカーストを
無くす方法として、
「修学旅行や校外学習の
グループ分けは先生が決める」
と提案した場面がありました。
好きな相手と組むことを認めると、
クラスで孤立する人が必ず出るから、
先生がグループ分けをすれば
平等になって良いという趣旨の発言です。
これに対して、コメンテーターは
グループ分けの意図は生徒の
自主性を促すことにあると説明すると、
中学生も「その意図も分かる」
と話した上で、
“孤立してしまう子が出てきて
組み分けの時点から楽しくなくなる”
と改めて主張した。
コメンテーターは
「今みたいな恐れがあるんだったら
先生の力足らず」としながらも、
「(自分が)余らないように
努力するのもひとつ。社会に出たら、
余ったら仕事ないから」
と発言していました。
人それぞれの意見が聞けることは
視点が違って面白さもあります。
僕はこのスクールカーストの問題は、
ずっと解決しないのではないかなと思っています。
また、これは学校の問題なので、
外部者が口出しする問題ではないと思います。
では、僕たちが出来る事は何か?
それは「気にしないようにさせること」です。
学校以外の居場所で目標をもって
一生懸命取り組めることを
見つけてあげることです。
僕たちの場合は、
ユニークスタイルです。
自分のレベルを大会結果で区別され、
クラス分けやグループ分けをされることで
自分の立ち位置を知り、
今後、何を取り組めばいいのかを
僕たちコーチと話し合います。
こうして小さな挑戦を繰り返すことが
目標を見失わずに頑張れると思います。
大切なのは子供に関わる大人たちが
しっかり一人一人を見てあげることです。
だからといって、
スクールカーストがなくなるとは思いません。
クラスをまとめる先生の努力も、
一人一人を支える保護者の努力があっても
人にはそれぞれ個性があり、
平等にはならないからです。
学校は家庭環境・家族構成も違う
不特定多数の子供が集まる場所です。
その中で過ごす時間が人生勉強であり、
多くの経験をする場だと思います。
その中で、起こる出来事で
感動を覚えたり、
乗り越えなければならない問題が
発生したりします。
問題ばかりを一つ一つ取り上げることに
疑問を感じますが、
トータル的に学校では
多くのことを学んでいるはずです。
学校とは、良いことばかりではなく、
自分にとって予期せぬことを
学ぶ場所でもあると思います。
学校で多くの問題があったとしても、
ユニークスタイルで学んだ経験を活かして
乗り越えられるように
指導していきたいと思います。