【丸谷】錦織選手のラケット破壊行為について
全仏オープン。
錦織選手vs世界ランキング1位のマレー。
結果的に、セットカウント1-3で
敗れましたが、世界ランキング1位のマレーを
追いつめ、ベースラインで互角に打ち合う姿をみて
ポテンシャルの高さを改めて感じさせてくれた、
そう感じた人も多いかもしれません。
「あのタイブレークさえ、取れていれば流れは変わったかも…」
もしかしたらそんな意見もあるかもしれません。
ニュースでは
「惜しかった!」「でもナイスプレイ!」
という構図で報道されていましたが、
僕はあることに、また残念に思ってしまいました。
それは「ラケットを破壊する行為」です。
「やった事は褒められたもんではないけれど、
過度に責めないであげて欲しい。」
「錦織のラケット破壊が問題になってるけど
プロ選手って試合中に割と壊すよね。
集中してるとラケットに当たることは結構あるある」
「私もたしかに見てて残念だったけど
他選手はもっと荒れてる。
ラケット破壊だけじゃなく暴言とか。錦織はおとなしいほう。」
という擁護する意見もあるかもしれませんが、
僕は好きなスポーツ選手第一位である、錦織選手の行動が残念で仕方ありません。
精神的にも肉体的にも難しいことに耐え続けて
その先の勝利を手にするからこそ、スポーツマンであり、
それが普通の人には難しいからこそ、
スポーツマンは尊敬に値する、はずです。
僕がコーチならば「錦織選手の真似はしないように。」
とハッキリと言います。
ハッキリと正しいことを示して、導くことが
ジュニア育成に必要だと思っているからです。
いくらスーパースターでも
いくら全仏ベスト8でも
道具にあたり散らかし、観客からブーイングを浴びる選手は
日本の好きなスポーツ選手第一位の選手としては、非常に残念でなりません。
シングルスはたった一人でコートに立つ。
苦しいことも、腹が立つことも、
色んな感情を一人で抱え込み、それでも相手と対峙しなくてはいけません。
そこでどんな態度をとるのか?
そこがその人の本当の強さだからです。
僕たちは子供たちに
ラケットを投げる行為が
錦織圭であっても、恥ずかしい行為であるということを
きちんと伝え、その上で、
敬意を払って相手と接すること、
そしてルールを守ること、スポーツマンシップから学べる
多くの成長するための要素を日々の練習やU1を通じて教えていきたい。
そんな風に感じました。