●プロが生きる世界とは?

ユニークスタイルの佐藤です。
佐藤卓也_顔写真 先日、野井夕夏子選手がアメリカに旅立ちました。
僕が彼女と知り合ったのは1年前になります。
それまでは全国に出場している選手の中で
名前を知っている程度でした。
なので、過去の実績と今までの経緯などの
情報を集めるうちに、彼女に面白い魅力を感じ始めました。
彼女の面白さは、今では数少ない
「自己流テニスプレーヤー」なのです。
今、全国大会に出場するほとんどの選手が
テニスクラブに所属しています。
そこでジュニア育成を専門としたコーチのもとで
心技体を学び、さまざまなサポートしてもらうケースがほとんどです。
しかし、彼女は全く違いました。
一度、いつも練習しているコートを訪ねましたが
ひび割れたハードコートで、凹凸も多少あり。
もちろん、ナイター設備なし。
なので、学校から帰ってきたら
日が暮れるまで練習という日々を送っていたそうです。
そんな環境の中で
お父さんの球出しを中心に練習をしていたそうです。
このような練習環境で強くなるには
彼女の覚悟だけでなく、保護者の覚悟があったのでしょう。
そうでなければ、
野井夕夏子という選手は育たなかったと思います。
その親子の覚悟が「プロ」としての道を
切り開いて行ったのでしょう。
ただし、それが正しかっただけではありません。
何故なら、昨年の結果が
WATポイントを取得できずに終わっているのです。
それが彼女が生きている結果の世界です。
この原因は「練習環境の準備」と「スケジューリング」
にあったのだと思います。
そこには専門知識を持った人のアドバイスや経験
もしくはそれらの情報収集が不十分であったと考えられます。
しかし、この失敗を経験した19歳は全国を探しても
なかなか出会うことはないでしょう。
何故なら同年代で同じ実績の選手の多くは大学進学を選び、
ここまでチャレンジできる環境を選んだのが夕夏子だけなのです。
そんな彼女には普通の19歳では
持っていない力があります。
それが「決断力」と「行動力」です。
それらがなければ、今までの実績を作り上げ
昨年の1年間は経験できなかったと思います。
昨年の1年間の経験と結果を受け止め
今の自分に必要なことを探し求めた結果
アメリカの大学と
全部自分でメールをやり取りをして話を進め
アメリカに行くことを決断したのです。 僕がアメリカの話を聞いたのが10月下旬なので
数ヶ月間で「決断」と「行動」したことに敬意を払います。
ただ、これがゴールではないので
僕たちはずっと彼女の行動を見続けます。
彼女の応援という気持ちもありますが
それよりも「みんなの期待を忘れないでほしい」
彼女がプロとして活躍すること諦めていなければ、
アメリカでの活動で何らかの結果を出さなければなりません。
そのプレッシャーは大きいかもしれないが
僕たちは夕夏子なら出来ると信じていることを忘れないでほしい。
そして彼女がプロテニスプレーヤーとして
成長して帰ってくることを期待しています。
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21:00 | 野井選手 |

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