【野村】テニスが「楽しい」って何だろう?

From野村



先日上がっていた佐藤コーチの
「テニス楽しめてますか?」


というブログを見て
僕も考えてみました。


「楽しくテニスがしたい」


ユニークに来ている多くの子ども達が
そう思っていると思います。


もちろんテニスは楽しいものだと
僕も思っています。


では


「テニスを楽しむ」とは
どういうことなのか?


例えば


むちゃくちゃガッツリ厳しい練習の
先の楽しさを感じる子もいれば


そんなに厳しい練習を求めずに
テニスの楽しさを感じる子もいます。


正解はありません。


楽しいテニスというのは
人それぞれ違いますが、


僕としては


本当に楽しいものでは【楽】ではないし
楽なものは本当に【楽しい】ものではない

と思っています。


【楽】と【楽しい】は同じ漢字を使いますが
その意味は全然違います。


テニスを続けていけば色々なことがあります。
楽しい事ばかりではありません。


試合に負けた悔しさはもちろん
(大量にあります)


コーチに怒られることもあるでしょう。
(怒られレッスンの大半はランニング)


テニスが上手くならないという挫折。
(高1の時は本当に辞めようとしてた)


他の人と比べてしまう劣等感。
(黒田コーチやチームメイト)


年齢が経てば経つほど
色々な事が起こって来ます。


しかし、


何万回もラケットを振り続けて
試合でエースを取った瞬間。


ずっと勝てなかった
相手に勝てた試合。


そういうことを乗り越えた先にある
達成感や成功体験をしたことによって


テニスの楽しさの本当の意味を
感じられるのではないかと思います。


本当のテニスの楽しさとは
辛い事や苦しい事の【過程】の先に
あるものだと思います。


では【楽】はとはなにか?


結論から言えば、
努力や練習をせずに
【楽】を求めてしまうのは大きな間違いです。


【楽】には【楽しさ】と違い
【過程】がありません。


過程が無いと
満足感や達成感を得ることが出来ないし、
結果は出ません。


満足感を得られなくなると
今度は不満が溜まります。


「コーチの教え方が悪い」
「俺はテニスに向いてない」


自分が楽をしたいために
本当の楽しさが
どんどん遠ざかっていきます。


さらに保護者の眼はどうでしょう?


子どもが厳しい環境にいて、


「もうちょっと楽しくやってほしい」と言うのは
親が楽しさではなく
楽を求めてしまっているのかも
しれません。

辛い経験も含めて
テニスが楽しいと言える子どもは


本当に楽しいものでは【楽】ではないし
楽なものは本当に【楽しい】ものではない

このことが心と体も
分かっている選手だと思います。


そんな子どもは将来


「あの時、辛い事もあったけど
テニスをやっていて楽しかったな」


そんなふうに思えた時にも
テニスの楽しさを
知ることが出来ると思います。


佐藤コーチのブログ
「テニス楽しめてますか?」
2021年10月8日15:00 | ■ 野村コーチ

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