【丸谷】少し真面目な話
From 丸谷
ザッザッザー
ゴール。
その瞬間、
ある子は
その場に倒れこみ、
ある子は
肩を大きく上下しながら
無言で下を向き、
ある子はトイレに駆け込み、
12月の冬空に
ただ真っ白な呼吸が何度も繰り返され、
みんなの身体から
湯気が沸き立ってました。
そして聞きました。
「毎日、このレベルで練習やってる?」
・・
・
先日、アカデミーの練習に参加し
ランニングを担当した時のことです。
限界まで追い込む。
ギリギリまでやること。
これをルールとしてやりました。
ほとんどの人は、
僕が元コーチをしていた、
ということは知らず、
知っていても、
今の間接的に接する状態の僕しか
知らないと思います。
だからたまに
選手クラスの練習を受け持つと、
驚く子も多いです。
僕のオンコートは基本
厳しい言葉を投げ続けて
限界ギリギリまで追い込み続けます。
基準を満たしていない子は
途中でコートから出し
ずっとランニングさせたり
平気で帰らせます。
これが僕のスタイルです。
僕の中での練習とは
実にシンプルなもので
これを毎日
3~4時間繰り返すだけです。
もうこれ以上無理…
いや、もう少しできるかも。
あきらめようか…
もう少し頑張れるかも。
これを毎日繰り返し、
その先に、1日ごとの充実感があり
疲労から自分の頑張りを測ることもあり
それらが積み重なり
自分に自信というものがついてくる
という考えを持っています。
試合に勝つか、負けるかということではなく
毎日ギリギリまで追い込み
激しく練習していて
毎日その分量の達成感を味わっているか?
スポーツを通じて、さぼる自分と
本気で向き合う中で、
自分の価値が高まってきて
それをやりきって、
その結果つかんだ勝利は人生の醍醐味だ!
ということを味わって
ほしいと思っています。
毎日の練習さえ充実していれば、
試合に負けようが、勝とうが
相手とのスコアで
自分の成長を図ることなど
必要ないからです。
試合のスコアや戦績で
精神的に上下するのは
自分が毎日積み上げている
自信がないので他己比較でしか
自分の成長を感じられないという
状況になっています。
でもそういった子ほど、
実は本気で追い込んで
練習をしていないケースが多く
毎日、着実に積み重ねていないからこそ
すぐに崩れやすいのです。
とはいえ、
その気持ちもわかります。
学校に行けば、成績で評価され、
社会に出れば、課長や部長に評価され、
親にダメだしされ、
自分の価値が
わからなくなることもあるでしょう。
でもできることは、
他人の評価で腐ることではなく、
とにかく前を向いて、あきらめずに
やり続けることです。
コーチはそれを応援するだけです。
自分の日々の「がんばり」で
成長を感じて
自分のものさしで自分の成長を測り、
自信をつけて、自分らしく、
堂々と生きていく。
一生懸命やる、
頑張るって、楽しいな。
本気でやる、ってすげえ気持ちいいな。
僕がテニスで伝えたいのは、
勝った、負けたではなく、
その価値をテニスを通じて、
幼少年期に感じて、
その後、より前向きで
充実した人生を送ること。
それがユニークスタイルの子供たちに託した
僕の夢です。
追伸
そんな僕が、佐藤コーチに
あることを頼まれました。
ユニークを始めて8年。
期間限定ですが
遂にこの時が来ました。