【佐藤】子どもの心理を巧みにコントロールする。

from 佐藤


人は第一印象で
相手を認識してしまう傾向があります。


また、最初に掲示される情報が
記憶されやすい傾向があります。


それを「初頭効果」と言います。


例)スーパーマリオブラザーズ


スーパーキノコ、ファイヤーフラワー
1UPキノコ、スーパースターなど


これらのアイテムは
ゲームの序盤にすべて出てきます。


徐々にアイテムが出てくるのではなく
序盤にすべて出ているところがポイント。


その面白さに当時の子ども達は
このゲームに熱中しました。


例)とある実験


2つの文章を順番に読んで
どのような印象を持ったかを
チェックする内容です。


1.明るい 素直 頼もしい 用心深い 短気 嫉妬深い
2.嫉妬深い 短気 用心深い 頼もしい 素直 明るい


1.はポジティブな印象
2.はネガティブな印象


を持った人が多かったという結果です。


このように同じ内容であっても
先に説明された内容が印象に残ることを
「初頭効果」って呼びます。


僕はこの「初頭効果」を
盛りだくさん使ってます。


初めて一緒にテニスをする子どもには
「教えてくれる大人」ではなく


「一緒に遊ぶおじさん」を
印象付けます。


「お名前は何ですか」ではなく
「名前教えてよ」とか


「~しましょう」ではなく
「~しようぜ」とか


子どもの初めの認識を
友達に近い存在に寄せます。


練習でも同じです。


簡単、楽しい、ちょっと頑張れば出来るを
前面に出します。


その後、小出しに
難しさや厳しさを出していきます。


でも、はじめの印象があるので
頑張ろうとしてくれます。


そうして、スクール内大会の
「U1グランプリ」に導いていきます。


ここでも「初頭効果」を期待しています。


出来る限り
印象深い試合にすること。


なので、一人4~5試合します。


そうすれば1回でも「勝つ」を
経験できる可能性が高くなる。


参加者の3~4割が
優勝・準優勝の経験が出来る。


この達成感を感じることで
子どもはやる気になったりします。


あとは、勝ち負けだけの大会ではなく
ジャンケン大会やプレゼント抽選会など


イベントも開催することで
楽しい場所としても印象の残ればと
思ってやっています。


本当に優秀な指導者は
心理を巧みにコントロールします。


言葉で誘導してみたり
態度を変えてみたり
環境を変えてみたり


選手がより良くなるために
選手の心理を読み取り


その状況から求める成果に導くための
テクニックとして心理学も学んでいます。


僕はというと
まだまだ未熟です。


ついつい感情的になっちゃったり
相手の気持ちに寄り添えなかったり


人の心は難しいです。


とうことで
心理学の本でも読みます。

11:05 | ■ 佐藤コーチ | タグ: ,

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