【丸谷】スポーツによって起きる感情する条件。感動する準備。

ユニークスタイルの丸谷です。
丸谷
 
楽天東北イーグルスは美馬が登板。
巨人打線を6回までロペスの1安打のみに抑える力投を演じた。

その美馬のがんばりに応えるように楽天打線が爆発。
1回に3番銀次がデッドボール続く4番 ジョーンズが左中間に
2ベース、ショートゴロ失策の間に1点を先取した。

2回には、嶋がフォアボール、岡島が左中間に2ベースヒットで嶋がホームに生還で1点を追加。
そして、4回には牧田のレフトへのソロホームランで3点目。

「心の声)このあたりでもうジーン。」

7回からは、大活躍のルーキー則本が登板。連続3振で難なくチェンジ。

すると、驚くことに昨日、160球投げたマー君がブルペンでピッチングを始めたのだ。
「心の声)すでに感動」

それも軽いキャッチボールではなく、気合の入った球を投げていた。
マー君の東北楽天イーグルスへの思いがひしひしと伝わる!!

9回の表マー君がピッチャー交代を告げられた時
スタジアムが地鳴りのような大歓声に。そしてもう僕はウルウル。

そしてゲームセット。
駆け寄るチームメイトに歓喜にわく楽天ファン。涙を流す被災地の光景、いろんな思いが交差したまさに
「歴史的な優勝」で今年の日本シリーズは幕を閉じた。

まさに「感動」の一言だった。

・・・



スポーツに関することを生業にしている僕たちは
一人のスポーツのファンでありながらもこういった「感動」をどう伝えていくのか?
またどう感じてもらうのか?ということも大事なことだと思います。

そこで昨日の楽天を試合をもとに、どうやったら「感動」
するのか?を考えてみました。

例えば、昨日の場合だと「楽天の優勝をこういう形になったらいいのに」
「こんな形で優勝したら最高だな~」

と事前に期待している方向性と一致した時に感動は起きやすくなります。
これは、「よかった~」「ほっ」という安堵方向に感動した気分になることで 「自分が想像していた、なりたい気持になれた安心」によって感動します。
逆にもし自分が「第5戦で完勝しとかんかい!」
というイメージをもっていれば、昨日の感動はなかったでしょうし
9回の表にマー君に3者連続三振への強いイメージを持っていても、感動はなかったと思います。

観ている側の「事前に期待している方向性」と実際の目の前で起きていること
をできるだけ一致させようと、「事前に期待している方向」を
細かく修正していくことで、感動は起きやすくなります。

では、少し子供のテニスに置き換えてみると
こんな経験はないでしょうか?

「久しぶりに試合を見たらガッカリした。」

という経験はどうでしょうか?

これは「見ていなかった期間に想像していた成長率」と
「現実の成長率が大きくかい離がある」ことが原因です。

このように、感動とは、「感動を受ける」人の状態にもよって 「同じ現実(結果)」によっても大きく異なるのです。
逆に言えば、感動をもめたい時は「感動できる状態」にしておくことも大事で
細かい部分に目を向け、これから起こるストーリー展開を
しっかりと読み取ることで、感動は起きやすくなります。

「そんな専門的なことわかんねーよ」

という方には、シンプルに「これから起きる展開」 へのハードルを下げておけば、同じ行動や結果であっても感動は得ることができます。
ようするに「期待を抑えるおくこと」で観ているほうも楽しめることができますし
子供の試合の場合だと「頑張った部分」が見えやすくなります。

結果は同じであっても、視点一つで解釈は変えることが出来ます。
そしてジュニアのスポーツにおいては、その大人の解釈により 子供のモチベーションが大きく変わってきます。
少し話は、それましたが2011年の東日本大震災で
「がんばろう東北」をスローガンに掲げ、どんなに苦しい中でも辛い中でも
頑張り抜いた楽天イーグルスナイン。

励ます側であるイーグルスナインが、逆に「私たちも頑張るから、絶対に
負けずに頑張って!」と励まされ、それが勇気と力となり今回の日本一になったのだと思います。

改めて、スポーツによって得られた勇気や感動は
すがすがしく、気持ちよく、本当に素晴らしいものだと思いました。

楽天イーグル、感動をありがとう!
2013年11月4日10:42 | 丸谷コーチ

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