【下】親が子供より熱心になっている姿
2013年10月9日
FROM ユニークスタイル 下
テニスをやっている子の中には自分で選択していない。
やらされている。自分の為にしていない。
そんな子が多くいます。
これは週一回のジュニア達だけかというと選手をやっている中にもいます。
僕は選手だけではなく、そんなジュニア達とも多く関わってきました。
運動が苦手だと思い込んでいる人。
外で遊んでいない人。
人と競争することが嫌いな人。
目標が薄い人。
勝負への執着心が少ない人。
そんな子供たちとも多くコート上で関わってきました。
パソコンやゲーム機、携帯の普及により外で遊ばなくなり、運動場で放課後とか遊んでいない子供たち。
明らかに遊び方が変わり、生活の中で競争をしたり、順位がつく事が減った。人と人で何かをする事が減った。
勝負をするシーンが減った。
そんな環境の中育った子供たちと一緒にテニスを進めていくことも多かった。
今時の子供は、自分を表現する方法を知らない。
これをしたら怒られるとかを先に考えてしまって行動がにぶっている。
団体では行動できるが、一人ではなかなか行動できない。
親が子供より熱心になっている姿。
そんな場面がよくみられます。
僕はそんな子供たちと多く接してきました。そんな子供たちに僕はこんなアプローチをしてきました。
「テニスに答えはないよ。だから思うようにプレイしたらいいよ。」練習をするのは、自分のため。
周りはサポートするだけだから。コーチは100%でぶつかるから、100%ぶつけてきて。
今できるベストをつくそう。
テニスはしんどいものではなく、楽しいから始めたんだから楽しもうよ。」
いつしかそんな言葉を使わずにいられないほど親の方が熱心で
やらされているテニスをしている選手が多かったのです。
昔、いた選手の話しです。
そこで、目標設定を一人、一人見直しました。
私もその目標をシェアし、毎日それを選手たちに言い続けました。
すると、その目標にあった行動を徐々に取るようになってきました。
意識が変われば行動や言動が変わってきます。
そうなると、取り組み方が変わってきますし何より、テニスの優先順位が上がってきます。
当然、目標を達成できる選手が増えてきました。
目標は何でもいいと思っています。その子が必死になれるためのものであれば。
全国大会や関西大会に出場した選手もいれば自分にとってテニスとは?
と聞いた時に「ん~よくわからない。」と言っていた選手が
「テニスとは今の自分を形成してくれたもの」と言った選手もいました。
育成には、そんなストーリがあるので僕はやめられません。
そこに注ぎ込める価値があると思っています。
2013年10月9日08:10 | ■下_日記