【佐藤】「考える力」を身につけるための方法
2013年9月15日
From ユニークスタイル 佐藤
エントリー・チャレンジャーでは練習方法を少し変えました。
今までは「遊ぶ時間」を多くしていましたが、最近では「ちゃんと練習する時間」を作っています。
合宿でも取り組んだように「ちょっとだけ頑張る」を練習で入れていきます。
今までよりは基準を高くして練習しています。
みんながどんな反応をするかわかりませんが、何らかの変化を作ることが僕の仕事でもあります。
その変化への反応を観て、今後の練習方法を考えてみようと思います。
アカデミー育成・アカデミーも同じように
「基準を高くする」という目的を持つことを伝えました。
今までは、【関西大会・全国大会に出場する】というのが、
ユニークスタイルに所属するジュニアたちの目標でした。
必要な練習をすることで目標が達成された。もしくは目標に近づけた。しかし、その目標を立ち上げ、その道筋を明確にしたのは僕です。
何のためにトレーニングをして、何のために練習をするのかを伝える。
この「何のため」ということを理解することで練習に対する集中度は変わってきたと思います。
ただ、そこに問題があると考えています。
それは自分で考える時間を与えていないことです。
何をどうしたらいいのかわからないジュニアに「考えろ」と伝えても何をすればいいのかわかりません。
なので、今まではそのアイデアのネタになる練習やミーティングなどで考え方を伝えてきました。
これから先、ジュニアたちには今までに得た情報を基に、試行錯誤することが課題になっていきます。
もちろん、これからも新しい情報も伝えていきますが、その情報から発展させるアイデアを出せる力も身に付けてほしいです。
方法として2つの練習を考えています。
■1つ目は【課題練習】
自分で練習方法を考えて練習をする。
指導者が指導するということは当たり前ですが、
それに慣れてしまい「考える」ことを忘れてしまいます。
なので、何も指導しない時間を作り、自分でアイデアを出す時間を作ります。
■2つ目は【試合後に練習をする】
練習方法ではありませんが、取組んでもらいたい習慣作りです。
試合後は疲れが残っていたり、もし負けていれば落ち込んでいて考えたくないと思います。
ですが、試合後は鮮明にイメージが残っており、自分のプレーについて振り返れる時間です。
もし、試合のやりっ放しで終わってしまえば、同じ失敗を繰り返す選手になるでしょう。
テニスは勝っても負けても次の試合、次の大会があります。
気持ちの切り替えの早さも選手として必要な能力の一つでもあります。
僕から「こうやって考えなさい」とは言わないで
「考える時間を作る」ことが僕の仕事になるのです。
自分の目標に近づくために、どんな目的を持って練習すればいいのか?
その工夫が選手たちのステップアップに繋がると信じています。