【お父さんのための】4つのプロセス

この記事は
私自身の経験と得てきた知識を基に
書かせていただきます。



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親は子供を育てるうちに
育て方のコツを身に付けます。



指導者も選手を育てるうちに
選手の育て方のコツを身に付けます。



では選手を育てるコツとは?



選手を育てるために
必要なことは何か?



私は『4つのプロセス』が
必要だと考えています。



<1.指示・命令>



初めてテニスをする。
初めてのクラブで練習する。



初めて行くテニススクールで
堂々としている子供は滅多にいない。



ほとんどの子供は戸惑い
何をしていいのかわからない。



『自分で考えて行動しなさい』と言われても
大人でも簡単にできないのに



子供が簡単にできることではありません。



指導者が『これをしよう』と導くことで
初めて子供たちは動くことができるようになります。



人は動くことで
多くの事を覚え慣れていきます。



指示・命令で子供たちを動かすことで、
指導はスタートすると思います。



<2.理解する・考える>



多くの事を覚え、慣れてきた時



『何でこの練習をするの?』
『何でコーチはあんな事を言っているの?』



と疑問を持つようになる。



残念ながら、
子供たちの疑問を無視し



大人の威圧で
無理矢理続けさせる指導者もいます。



子供たちはいつの間にか
自分で考えるのを止め、
コーチにすべてを依存し始めます。



その依存心が強くなった子供たちは
バーンアウト(燃え尽き症候群)になる
可能性が高くなります。



そうならないためにも、



『何のために今の練習をしているのか?』
『この練習をしたらどんな成果があるのか?』



を【理解する】ことが大切になってきます。



【理解する】ことで目的がはっきりし、
練習に集中できるようになります。



私が今まで関わってきた、
強いチームの監督・指導者は



選手たちが【理解する】まで
とことん彼らと向かい合っている人たちです。



<3.意思決定権>



主体性をもって
自分の判断で行動し、



その結果を受け止める覚悟を
持てるようになることです。



・時間を守ること
・約束を守ること
・ルールを守ること



などの当たり前のことです。



その当たり前の事を
人の指示で動くのではなく
自分の意志で動くようになること。



テニスでも同じです。



テニスは1人でコートに立ち、
相手と戦わなければいけないからです。



まわり込んでフォアで打つのか?
早いタイミングでバックを打つのか?
クロスかショートクロス、どっちに打つのか?
スマッシュで打つのか、落として返球するのか?



常に判断と決断の連続です。



その判断・決断が間違えれば
自分が納得する結果は得られません。



<意思決定>を繰り返す事で
自分が得たい結果に辿り着く方法を
見つけるでしょう。



繰り返す中で失敗もしますが
繰り返す事で失敗も減ります。



小さな失敗をすることで、
大きな失敗はしないようになります。



求めるゴールへの道から
外れないように支え、



たまには激を飛ばし、
助言することが指導者の役目ではないでしょうか?



<4.目標の明確化>



はじめての試合経験をする。
 ↓
あの子には勝ちたいと思うようになる。
 ↓
大会で優勝したいと思うようになる。
 ↓ 
地域大会、全国大会に出場したいと思うようになる。



しかし、全員が同じ結果にはなりません。



試合結果でそれぞれの道が待っています。



なかなか試合に勝てないため
テニスへの情熱が冷めてしまう。



県大会を勝ち抜いて
全国大会に出場する選手になる。



小学生の時には全国に出場したが
中学生でなかなか勝てなくなる選手。



全国でも活躍して、
世界の試合にチャレンジする選手になる。



さまざまな選手としての道があります。



その過程で4つ目の
プロセスが必要になります。



それが<目標の明確化>です。



強くなる選手には
共通点があります。



『目指す目標がハッキリしている』ってことです。



・どんなプレースタイルを目指すのか?



過去に14歳以下の
日本代表選考合宿に



参加させていただいた時
監督が言っていた話ですが、



12歳までに
基本的な技術を身に付け



14歳までには
自分のプレースタイルを
身に付けることがベスト



これは10年以上前の話です。



今、この考えが通用するかわかりませんが



この時の選手たちは
自分のプレースタイルを宣言していました。



・どのレベルで選手として戦いたいのか?

 

中学の団体戦で全国を目指したい
高校の団体戦で全国を目指したい
シングルスで全国大会を目指したい
プロを目指したい



私が指導していた中学校は
ほとんどがテニス未経験者から
全国大会(団体戦)に出場しています。



監督を含め『全国で勝つ』という
チームの<目標の明確化>ができているからです。



明確な目標があることで、
自分が今何をしなければいけないのかが
わかってくる。



このことに気付いている選手は
成長する可能性が高いと信じています。



しかし<目標の明確化>することは
難しい作業だと思います。



・不安がある


・達成するための手段がわからない


・途中で迷いが生じる


・ケガ・受験などで
目標設定を変える必要が生じる


・達成した後はどうするのか?



その手助けをするのが
指導者の役目でもあると考えています。



<指示・命令>をして動く
 ↓
<理解する・考える>習慣を身に付ける
 ↓
<意思決定権>を持つ
 ↓
<目標の明確化>をする

 

以上が私の考える4つのプロセスで
私が指導者として学んできたことです。



この内容がお父さんお母さんの参考になれば幸いです。


2020年8月7日18:00 | ■ 佐藤コーチ, ロードtoゼンニホン

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