【丸谷】借金をして、家財を質に入れても、教育費に融資すべき理由。

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From 丸谷

丸谷 昨日はU10の運営をしました。
気になったことを挙げます。

【低年齢化が加速した】

U10のサーキットにより
奈良県全体が変わってきていています。

・ドロー数の増加 ・低年齢での競争の激化 ・二府四県との差が縮まっている
今後さらに拍車がかかることだと思います。
つまり

「低年齢のうちから高度なテクニックが必要とされる」
ということで、より早い年齢での多くの時間を
費やさなければ、勝てない状況になると思います。

今までは奈良県で勝てても、関西では勝てない。
という図式でしたが、近年では奈良県でのシード選手が
関西でのシード上位選手であることが多く
つまり県内で簡単には勝てなくなってきています。

数年前と現在では、ドロー数が約2倍近く異なります。

では、自分たちはどう対応するか、というと、まず
「練習時間を増やさなければ対応できない」と思います。
負け続けると選択肢が狭まり、自然とテニスへの「本気度」が低下します。

本気度が下がると学びや成長が求められなくなります。

「本気になった回数や時間」こそが 人生の大きな財産になるので、非常にもったいないことになります。
大人ですら、人生で自分が本当にやる、といって
本気になった経験を持つ人は、そう多くはないのではありませんか?

その過去に「本気でやった」経験の中には
部活やスポーツが多い人が多いのではないでしょうか?

自分に問いてみてください。

あなたが子供のころに真剣に打ち込んだものは
スポーツですか?勉強ですか?その他の習い事ですか?

どうでしょう?心の中に残っているのは
きっと自分が好きで選んだものではないでしょうか?

トップにはなれなかったけど、その時に
本気でやり、打ち込んだ時間が楽しかった
のではないでしょうか?

これは受験や塾なので得られる
「苦手なことでも、取り組むべき責務」とは
得られるものの種類が違います。

自分たちが大人になって居酒屋で若いもんに
「昔はな~俺だって…」と語り草になるほど
真剣に打ち込んで、限界までやることで得た経験を
糧にその先、いくつもの成功体験を得ていくものです。

「誇り」として、あの時はあれだけやった
と思うことで、その先の人生を人生を前向きに
過ごせるという種類のものでなければなりません。

だからこそ、低年齢でテニスに本気で打ち込むと
塾や勉強はどうなるの、と思うかもしれませんが
親や指導者が得たいものは、テニスの戦績や
良い大学に行かせることだけではなく

子供が目標に向かって努力し それを乗り越えたり、失敗したりしながら成長する姿
なので、大きな見方をすれば、勉強かテニスかという
種別の問題ではなく、本質は

「本気になってやった回数や時間」であり

それは期間が長く深いほうが、その後別のものに
切り替えた後にその効果は長く続くということです。

だからこそ、低年齢から子供が 「本気になりそうな時」にガンガン投資したほうがいい と思う次第です。
お金は銀行から借りれますが
時間は銀行から借りれないからです。

これらの「自分から言い出したこと」に係る教育費は
投資ではなく融資になる場合が多く、きっちりと
血となり、骨になるので不良債権にはなりにくいのです。

不良債権になる、ならないは大人の考え方一つであり
例え思うように成果が得られなったとしても、
子供は親に対する感謝は一生忘れません。

逆に、やらせてもらえ得なかった経験は
きっとあなたの孫に跳ね返ってくる可能性が高いです。

「本気になれること」は人生でもそう多くはありません。

大人でも本気になったことがない人はたくさんいますし
本気になる、こと自体がわからない人もいます。

また特に女の子は思春期を迎える前に

「本気になることがカッコよくて、 本気にならないことが、カッコ悪い」 という価値観を
植え付けることをおすすめします。

思春期になると「本気で取り組む」ことが
恥ずかしい、ダサいという風潮が、本人が望む、望まないに関わらず
出てくるので、その前に「本気にやった後に得られる爽快感や達成感」
を何度も何度も感じさせておくことがいいと思います。

本気でやった時間や回数は
その後の人生に大きな影響を及ぼします。

以上の理由から、低年齢の間に
徹底的にやらせる、ということを僕はおすすめしています。

そのやらせる中で、勉強や宿題などの
苦手なこと、求める環境を維持するためにやるべき
「条件」として組み込んでいくことで、相乗効果があると思います。

 
追伸
僕たちテニス協会の仕事とは、奈良県を全国レベルに
引き上げることでも、ドロー数を増やすことではなく
こうした

「本気になる子を奈良県で増やす」ことで
その経験を経て、その後の人生を
より良いものにしていくことです。

活性化や底辺拡大の意味は、そこにあります。
ユニークの勝つことにこだわることは、
「勝利至上主義」ではなく、本気にさせるためのきっかけづくり
であり、手に入れたいものは、その先の

自信、自己肯定感、達成感、ポジティブシンキングなどの
子供がこれから生きていく上で必要な能力です。
2015年10月4日12:30 | 丸谷コーチ

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