★大人の聞く姿勢・態度(学ぶ姿)が子どもの大いなる手本となります。

こんばんは。
大久保 幸一です。
大久保幸一顔写真修正 しばらく、聞く力をどう育むのかということを考えてきました。
小学校の教員として、子どもたちの聞く力を育むために、
どんな努力や工夫をしてきたのかを今回はお送りします。
まずは、子どもたちによく語りかけてきたことを少々。
六月下旬、授業中に突然、「あ、セミの声。」しばらくだまります。
子どもたちも何事かと耳を澄まします。教室に静寂と緊張が広がります。
僕は、聞き耳をたてるようなポーズをとり、小さな小さな声で、
「何ゼミか分かる?」と尋ねます。
近年なぜか、すぐ出てくる答えは、「ミンミンゼミ。」です。
すかさず、「ミンミンゼミの声は、こんな町の中では
聞こえないんだよ。
それに、まだ六月。
「ミンミンゼミはまだ土の中。」などと話します。
「風の音、雨の音、季節によって、日によって、場所によって
すごくちがうんだよ。どうちがうかをよく聞くとおもしろいよ。」
「雷の音、怖いけどちょっと勇気を出して聞いてごらん。」
「落ち葉の中を歩いてごらん。不思議ないろんな音がするよ。」
「秋の夜、虫たちがたくさん鳴いているよ。何種類くらいの虫が
鳴いているか聞き分けてごらん。」
「雪をふむと音がする。積もった量で音もちがうよ。」
「鳥、かえる、動物の鳴き声をいろんな地域・場所や時刻に
じっくり聞いてほしいな。」
「先生ね、海の音を聞くと元気になるねんで。川やせせらぎ、
わき水の音なんかも大好きやで。」
といった話をよくしたものです。
また、大人の聞く姿勢・態度(学ぶ姿)が子どもの大いなる手本となる
という思いを強く持っていましたので、全校朝会や昼の放送など
決していいかげんには聞きませんでした。
全校朝会の後、よく聞き取りテストもしましたし、
「今週の校長先生の話、先生も始めて知ったことばかりだった。」
「今日の放送委員の子、分かりやすく上手に伝えてくれたね。
きっと何回も練習したと思うな。」
といった、しっかり聞いている
証となるコメントを披露したものです。
また、話を聞かせる時には、どんな話をするかについて、
心をくだいたものです。
子どもたちが好みそうなゲームやテレビねたは、全くしませんでした。
やはり、ここは事実に基づく、力強い話の展開が必要です。
まずは、僕の子どものころの、大失敗。
とんでもなく、怖い経験をした話。
先生にすごくおこられた出来事、病気やけが・・・。
そして忘れられない友だちの話。 最近の出来事でも、よく思い出して、
像が浮かぶように順序よく話して聞かせます。
こうしたことの積み重ねで、子どもたちの聞く力を少しずつ
高めてきたように思います。
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