【下】なぜ!?テニスは上手くなりたいって言うけど、試合では勝ち負けにあまり拘らないんです。
2015年4月14日
ユニークスタイルの下です。
U-1グランプリのエントリー部門、チャレンジャー部門が
終わり、ステップアップを活用してクラスを上げたり、
回数を増やしているジュニアが多くいます。
その中でも、優勝、準優勝を経験するとエントリー強化
チャレンジャー強化クラスを体験できます。
強化クラスは、基本的には試合に出場していく意思が
あるジュニアが参加するクラスになります。
エントリーやチャレンジャーでテニスの楽しさを知り、
もっとやってみたいという想いから強化クラスを選択
していくのだと思います。
ここで一つ知っておいてほしいことがあります。
「試合に出場しているジュニアみんなが、勝ち負けに 拘っているとは限らない。」ということです。
テニスをしている理由は、楽しいからです。
テニスの楽しみ方は、人それぞれ違います。
僕は、大きく分けると2つの楽しみ方があると思っています。
【勝負に拘る勝負師タイプ】
勝ち負けに拘り、勝つために練習しています。
そのため、負けた時にはとても悔しがります。
ショットに拘るというよりも、戦術や戦略を
重視するところがあります。
プレースタイルでいうと、オフェンスタイプではなく、
ディフェンスタイプが多いです。
このタイプの選手には、
「これしたら試合に勝てるのと違うか。」
といったような投げかけ方が、心に響きます。
【自分の理想を追い求め作品にしていく芸術家タイプ】
勝った負けたは、さほど気にしません。自分が打ちたい
ショットが打てたり、理想の形でポイントを取れたり
するととても喜びます。
自分のしたいテニスをして勝ちたいだけで、したくない
テニスをしてまで勝とうとはあまり思わない傾向にあります。
プレースタイルでいうと、ネットプレイヤーや
アグレッシブベースライナーが多いです。
要するに、自分からポイントを取りに行き、相手のミスで ポイントを取るのではなく、自分のエースでポイントを 取ることを望んでいます。
思っていることが出来るようになることに、喜びを
感じます。そのため、試合で勝つためにはもっと
こうした方が良いと言っても心には全く響きません。
「こんなんできるようになったんや。すごいな~。
次は、これができるように頑張ろう。」
といった声掛けは心に響くかもしれません。
芸術家タイプは勝てないだろうと思われる方も
いらっしゃると思いますが、そんなことはありません。
多くのジュニアと関わってきましたが、芸術家タイプ
でも、全国優勝を経験している選手もいます。
試合に出場する=勝ち負けに拘る
は成り立たないこともあるので、子供を サポートする側の方は覚えておかれた方が 良いと思います。
どちらのタイプにせよ、テニスを好きでしていますし、
努力はしています。そこがスポーツの素晴らしい
ところであり、テニスの魅力の一つだと思います。