【佐藤】「ダブルフォルトが減らない」理由とは?

今日は僕が執筆している
「お父さんのためのテニス教室」のメルマガをご紹介します。


2012年9月18日号


「サービスの練習量」=「ダブルフォルトが減る」
とは限らないということについて考えてみました。


過去にこんなことを言っていたコーチがいます。


「サービス練習はコーチがサボっているように見えるから
練習と練習の合間にするのが一番効率がいいんだよね。」


私はこの発言を聞いて、
このコーチから学ぶことがなくなりました。


なぜならサービス練習ではなく、
休憩のついでにサーブを打っているだけだからです。


激しい練習をして、
その合間に休憩替わりにサービス練習をちょこっと行う。


このような練習では
サービス力は向上しません。

そこで、私が長い間、
師事した指導者から教えられ、


私なりのサービス練習への
見解を話したいと思います。


試合でダブルフォルトばかりしている…


親としてはサービス練習を強化してほしいのだが
コーチは精神論ばっかり語っている…。


または、サービスは欠点を見出しにくいので、
結果的にそんな精神論に走っている…。


もしかして、このようなギャップに
ジレンマを感じている方も多いのかも知れません。


「ダブルフォルト」を何とかしたい。
その向かうべきゴールは同じです。


ただし、そのゴールまでいくための
アプローチ方法が少し違うかもしれません。


少なくとも私は
「ダブルフォルトが多い」だから


「サービスを練習させないと」と
率直に思わないようにしています。

もっとじっくり問題点を見つけようとします。

例えば…


その結果が出ないのは
テクニックに問題があるのか?


それとも、その「テクニックを習得するまでの過程」に
問題があるのか?


それを見極めます。


例えば、「ダブルフォルトが多くて試合に負ける」


これは親御さんが見ても、私達コーチが見ても
「サーブに原因があること」は明らかです。


しかし、ここからは
注意深く観察する必要があります。


サービスの中で技術的な問題を修正して
(手首の返しが速い、回転がかかってないなど)
「ダブルフォルト」が解決するのか?


それとも、そもそも本人が
「ダブルフォルトをなんとかしたい」と思っているのか?


つまり、問題視出来ていない可能性があります。


この場合は、いくら周囲がアドバイスしても
本人は「上の空」そんなことがあります。


そして、さらにその前提に問題がある場合。


低年齢のお子さんに多いのが
試合に負けた時は「サービスが悪い」といって練習する。


しかし数日後には、もう試合のことなど忘れて
サービス練習よりもラリー練習ばかりやっている。

そのようなことはないでしょうか?


しかし、それは仕方がないことでもあります。


なぜならサービス練習は
ゲーム性がなく、対人感覚がありません。


つまり、サービス練習は「楽しく」ないのです。


その「楽しくない」けど「重要」なショットに
時間をかけられるか?


その部分で「選手として」や「勝つための犠牲」
そして「努力」という言葉が出てきます。

そして極論を言えば
「自分を律する事ができるか?」
という精神的な指導になってきます。


もしかしたらこの部分が親御さんには見えにくく、
我々コーチが見えやすい部分なのかもしれません。


ただし繰り返し申し上げたいのが
「ゴールは同じである」ということです。


私たちはコート上で子供たちを見ている時間が長い分
そういった部分が見えやすいということだけなのです。


もし同じような場面に出くわしたら
いつもと違う視点でお子様を見てみるのもいいかもしれません。


視点を変えることで、
新しい気づきがたくさんあると思います。

お父さんのためのテニス教室メルマガが
お役に立てれば幸いです。


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2022年2月18日10:00 | ■ 佐藤コーチ

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