【丸谷】スポーツの本来の目的とユニークの指導の幹
トランプ大統領が
大統領令として次々に公約に向かって
着手しています。
賛成、反対の動きも大きく、
世論を巻き込んで連日報道されていますね。
さて、ユニークスタイルも3ヵ年目標やシステム改修
を公言し、様々な内部施策を裏ブログで公開してきました。
その中の一つに、
「上のクラス行きたい人、手を上げて」
というものがあります。
過去ユニークスタイルのクラス編成はシンプルで
チーム内大会があり、勝てば誰でも上がっていける、
というものでした。
誰にでもわかりやすくチャンスがあり、
「勝敗による選抜」で構成していました。
これを再編成に当たり、一度壊してしまって、
「下手でもいい。上がって頑張りたい、
気持ちが人、誰がいますか?」と聞いてみました。
すると思いのほか多くの子供たちが手を挙げてくれたのです。
これは手を挙げた子供たちがより上昇したいという
気持ちを持っている、心理的に健康な状態で
プレイ出来ているということに裏返しであります。
ジュニア期には、比較的、自分の安心感を得るために
「下方比較の意識」が働きやすいのです。
仕事でも経験ありませんか?
より高いレベルで仕事を求めると、しんどい。
でも今のままいると、そこそこ結果も出てるから
自分が上位にいて、安心する。さあ、どう選択するか。
という心理です。この下方比較の意識は、
自尊心が傷つけられている時に発生しやすい、と言われています。
つまり、自尊心が不安定な時には決して
自ら苦しい、不安定な状況に飛び込む、という選択をしないのです。
だからこそ、自分が一番へたくそな状況で辛く、厳しい状況に
追いやられても、それでも頑張りたい、という手を挙げた人は、
それだけでも
心理的なバロメーターは非常に良い状態なのです。
逆に手を上げきれなかった人は、何かの理由で
自尊心にひっかかりがあるので、周りの大人たちが
注意して見てあげる必要があると思います。
注意しないといけないのは、
少年スポーツではこの「下方比較」の意識を誤って持ちやすく、
時に、いじめという形に発展してくる場合があります。
テニスでは比較的事例が少ないといいますが、集団スポーツ
では露骨にレギュラーとそうではない子に優劣が出てくるケースや、
打順や背番号と言う形でも「下方比較」が露骨にでてきます。
その中でスポーツの本来の目的である、
「自分の能力を最大に発揮して全力を出し尽くせたと
感じたときに、大きな充実感を得る」
という正しいスポーツの方向性を導いて
いくことが求められます。
1人はチームのために、チームは1人のために
という言葉が日本では美学とされ、
「機械化」と「選別」で強化システムを作ることが一般的ですが、
ユニークスタイルは、それよりも、
誰でも1人のスポーツマンとして個性を尊重し、
形ではなく、本質的にスポーツを好きになり、
スポーツを通じて「自分の能力を出し切ることに充実感を得る」
という本質的なことを主軸として、
テニスも勉強でも、社会でも
色んな部分で自信を持って前向きに生きていけるように
なって欲しいと思っています。
それがユニークスタイルの指導の幹です。
丸谷
追伸
僕はコーチをしていないので
コーチたちの話していることをまとめると、
こんな感じだと、思います。