【丸谷】一流選手ではやらないこと。
From 丸谷
昨日の練習はまあまあいい感じだった。
新しい練習法をテスト。
いきなり1ポイント先取の
ポイント練習からスタート。
身体が動かない、温まっていない。
思うようにプレイができない中からの練習。
予想通り、勝つ子はいつも勝つけど、
負け続ける子は負け続ける。
イライラもする、
思い通りにならないとうなだれる、
あきらめる。
いつもの打点からラリーの練習は、
ミスをしながらも、
時間をかけてプレイの質を
100%に近づける練習。
この練習はどちらかというと、
筋トレなどのただひたすらその反復を行うという、
目的に近い。
でも試合になると、
それは戦術の一つであって
試合では「相手を見る」という
「常に変わりゆく状況の中でのプレイの判断」
が必要になる。
これをどんな様子か、見たかった。
テニスは水泳や陸上のように
数値的なゴールがあるわけではなく、
その場で「相手より上回ること」で
勝利を得る競技。
たとえ、60点の出来具合であっても、
相手が50点であれば、
消化不良のままでも勝つし、
60点の出来具合で
相手が70点であっても、
試合運びで相手の70点を
50点にできれば勝てる。
つまり、対人型スポーツにおいては
ただひたすら自分のプレイのクオリティを上げるために
試合中は頑張ることだけでは、
直接的な戦績につながらない、ということ。
自分のコンディションを判断し、
相手をみて、バック側に展開するか、テンポ上げるか、
センターへの配球を多くするか。
それらのかけひきの要素も
僕が任されているラリー練習の中で、
残りの1か月やっていきたい。
その中でも
ループボールを使うにも、強打を選択するにせよ、
いつも同じ打点に入れれば、ショットは選べる。
ディフェンスしかできない打点で
ディフェンスショットと
ディフェンスも、オフェンスも選べる状態での
ディフェンスの選択とは
大きく状況は異なる。
だからこそ、パーフェクトな打点を求めて
また来週もやろう。
追伸
昨日、アカデミークラスで
ボールを蹴って、怒った子がいます。
みんなにとって消耗品の一つであるボールは、
北川コーチが1球1球開封し、数を数えて、
拠点ごとに割り振り、古いボールと入れ替え、
少しでも快適な練習環境にしてくれるために
準備してくれています。
一流のスポーツ選手は
道具を大事にします。
そして一流の人間は、
陰で動いてくれている人にも
感謝する気持ちを持っています。
スポーツマンシップとして姿勢、あり方。
スポーツマンとして生きる時間よりも、
一人の人間として、また親として、大人として
生きる時間のほうが長い。
しっかりやろう。
そして預けてもらっている以上、
しっかり教えます。