【佐藤】人は「忘れる」ってことを忘れない。

from 佐藤


子ども達に指導する際
何度も同じことを伝える覚悟をしてます。


なぜなら、、、忘れるからです。


ドイツの心理学者
ヘルマン・エビングハウスの
「忘却曲線」ってのがあります。


人の忘れ方を
数値化して表したのが「忘却曲線」です。


この実験では
意味のないランダムな言葉・数字を
どれくらい覚えてられるかってモノです。


なので、英単語や歴史の人物名を
覚えるのとはちょっと意味が違います。


この実験によると


20分後には42%、1時間後には56%
9時間後には64%、1日後には67%
2日後には72%、6日後には75%
31日後には
79%

を忘れるという結果だそうです。


要するに興味がないことは
すぐに忘れるってことです。


テニスを習っている子どもに
教えても同じです。


子どもはボールを打ちたいだけで
テニス用語にはそんなに興味がありません。


フォアハンド、バックハンド、
コンチネンタルグリップ、テイクバック
フォロースルー、フォルトなど


教えたとしても
翌週には忘れてます。


でも、面白いことに
教え続けると


ちょっとずつ覚えて
その覚えた量が増えてくると
上達が早くなりやすいと感じます。


ルールがわからない時は
ゲームをするのが嫌だったのに


今では関西・全国を目指して
大会にたくさん出てます。


はじめは興味がなかった子が
今ではテニスルールだけでなく


プロ選手やラケットメーカーにも
詳しくなったりもします。


こうした変化を観られることが
コーチの面白さだと思います。


なので何年も同じことを
子ども達に伝え続けています。


僕たち大人も同じで
多くのことを忘れます。


「忘れる」ということを前提に
物事を進めなければなりません。


忘れないためにも
メモなどで記録を残したり


忘れないためにも
本を再度読み返したり


忘れないためにも
人に伝えることで整理したり


「忘れない工夫」が出来る人が
成果を出している気がします。



 
2021年9月9日14:50 | ■ 佐藤コーチ

ブックマーク


問い合わせ