【佐藤】「教える」と「育てる」の違い

from 佐藤


この2つを分けて
考えるのではなく


使い分けることが
「育成」だと考えています。


その区切りは
明確ではないので


なんとなく
僕の区切りを説明します。


教える
自分(コーチ)の
「知識」を伝えること

育てる
本人(ジュニア)の
「知恵」を育てること

ここでの「知識」と
「知恵」の違いは


学んだことを知識


その知識を
上手く使うことを知恵

だと思ってください。


選手として差が出るのは
運動能力だと思われやすいですが


僕の経験上は
「知恵」の差だと思います。


周りより足が遅い子でも
全国大会で優勝するし


周りより不器用な子でも
県上位になったりします。


学んだことを覚えて
覚えたことを組み合わせることが
「知恵」っていうことです。


でも、子どもは
何でも忘れます。


教えたことを忘れるので
何度も同じことを教えます。


たまにイジわるして
教えない時もあります。


それから
忘れないための
工夫を教えます。


同じことを教えても

バンバン打ったり
粘り強くなったり

違う育ち方をします。


それは学んだことの
受け止め方が人それぞれで


知識の積み重ね方が違い
知恵の出し方が違うからです。


その成長を見届けること
間違った方向に行かないこと

それがサポートしている
周りの大人だと思います。


ただし、
気を付けないといけないのは
「教え過ぎ」てしまうことです。

教え過ぎると
自分で考える時間を奪い


知恵を練る時間がなくなり
教えられたことしか
やらなくなります。

それは誰も
望んでいない結果
ではないでしょうか?


知恵を育てるには
たまには無関心になる。


そんな時間も
必要だと思います。

2021年4月29日18:00 | ■ 佐藤コーチ

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