【丸谷】プレイ+ステイが抱える2つの良い効果と悪い影響とは?
2014年6月8日
ユニークスタイルの丸谷です。
10歳以下の奈良県テニス協会の公認大会
奈良ジュニアサーキットが今年から設置されたことにより
プレイ+ステイへの取り組みが各クラブで活性化されてきています。
なぜ、小さい子どもたちは
大人と同じイエローボールではだめなのか? という疑問について
今日は少しお話したいと思います。
■なぜイエローボールが10歳以下において
適切な技術習得が難しいか?
一番言われていることは、ストロークの最適な打点が10歳以下の身長では イエローボールが頭の上に来てしまうことです。
このようなデータがあります。
バウンドの高さが平均身長を上回っている
ことがお分かりでしょうか? これでは難しいのは当然ですよね。
中には、今までイエローでやってきたから
グリーンじゃなくてもいいよ。と思われるかもしれませんが
それなりに弊害も出てきます。
例えば、打点が「高すぎる」とそれにともない
グリップが厚くなりやすい傾向があります。
それ以外にも、低年齢の子が弾むボールでプレイすることで
・ベースラインのずいぶん後ろの位置でプレイしてしまう。
・下がり切れず、ライジング気味で処理してしまう。
このようにプレイスタイルにも影響が出てしまいます。
最適な道具を選ぶ、ということは最適な打点でボールを打てるので
早く技術が習得されやすいということです。
プレイ+ステイの3種類のボールは
身長に見合う適切な高さで弾み、さらに
空中で遅く進む(ボールが遅い)ので 打つまでに十分な時間を稼ぐことができます。
このようにテニスの段階的にステップアップ
していくためには、プレイ+ステイは
とても有効的なプログラムだということで急速に発達しています。
しかし、最近では別の問題が出てきました。
低年齢から試合やゲームが出来るようになってきたので コーチや指導者が「結果を急がせる」という問題です。
ユニークスタイルでも「競争」や「勝ちたい」という願望
を推奨していますが、ITF(国際テニス連盟)はこう述べています。
・・
・・・・
プレイ+ステイはツールはとても有効的で、低年齢から テニスがもつ本質的なゲーム性を楽しむことができる。
しかし我々が懸念しなければいけないのは、同時に
試合の結果だけに重要を置くような指導や環境を加速させ、 それを小さい子供たちに求めるようになれば
このプレイ+ステイはひどく残念なツールになるだろう。
小さい子供たちにとっての試合とは、どんなことをしても勝つような 好戦的な競争を意味するものではなく
彼らにとっての試合とは、ゲームを通じて技術を向上させ 楽しく社交的でしばしばチームの中で挑戦を楽しむことである。
・・・
今年から奈良県テニス協会のジュニア強化では
10歳以下の公式大会が9大会も設置されました。
これもプレイ+ステイの1つ効果ですが、そのプレイ+ステイ
というツールをどのように使い、どう活用するのか?
それらはそれらを取り囲む指導者や大人たちに
委ねられているのだな、と改めて感じることがありました。
10歳以下の奈良県テニス協会の公認大会
奈良ジュニアサーキットが今年から設置されたことにより
プレイ+ステイへの取り組みが各クラブで活性化されてきています。
なぜ、小さい子どもたちは
大人と同じイエローボールではだめなのか? という疑問について
今日は少しお話したいと思います。
■なぜイエローボールが10歳以下において
適切な技術習得が難しいか?
一番言われていることは、ストロークの最適な打点が10歳以下の身長では イエローボールが頭の上に来てしまうことです。
このようなデータがあります。
バウンドの高さが平均身長を上回っている
ことがお分かりでしょうか? これでは難しいのは当然ですよね。
中には、今までイエローでやってきたから
グリーンじゃなくてもいいよ。と思われるかもしれませんが
それなりに弊害も出てきます。
例えば、打点が「高すぎる」とそれにともない
グリップが厚くなりやすい傾向があります。
それ以外にも、低年齢の子が弾むボールでプレイすることで
・ベースラインのずいぶん後ろの位置でプレイしてしまう。
・下がり切れず、ライジング気味で処理してしまう。
このようにプレイスタイルにも影響が出てしまいます。
最適な道具を選ぶ、ということは最適な打点でボールを打てるので
早く技術が習得されやすいということです。
プレイ+ステイの3種類のボールは
身長に見合う適切な高さで弾み、さらに
空中で遅く進む(ボールが遅い)ので 打つまでに十分な時間を稼ぐことができます。
このようにテニスの段階的にステップアップ
していくためには、プレイ+ステイは
とても有効的なプログラムだということで急速に発達しています。
しかし、最近では別の問題が出てきました。
低年齢から試合やゲームが出来るようになってきたので コーチや指導者が「結果を急がせる」という問題です。
ユニークスタイルでも「競争」や「勝ちたい」という願望
を推奨していますが、ITF(国際テニス連盟)はこう述べています。
・・
・・・・
プレイ+ステイはツールはとても有効的で、低年齢から テニスがもつ本質的なゲーム性を楽しむことができる。
しかし我々が懸念しなければいけないのは、同時に
試合の結果だけに重要を置くような指導や環境を加速させ、 それを小さい子供たちに求めるようになれば
このプレイ+ステイはひどく残念なツールになるだろう。
小さい子供たちにとっての試合とは、どんなことをしても勝つような 好戦的な競争を意味するものではなく
彼らにとっての試合とは、ゲームを通じて技術を向上させ 楽しく社交的でしばしばチームの中で挑戦を楽しむことである。
・・・
今年から奈良県テニス協会のジュニア強化では
10歳以下の公式大会が9大会も設置されました。
これもプレイ+ステイの1つ効果ですが、そのプレイ+ステイ
というツールをどのように使い、どう活用するのか?
それらはそれらを取り囲む指導者や大人たちに
委ねられているのだな、と改めて感じることがありました。