【佐藤】「諦める」って言葉が、前向きな言葉の理由

from 佐藤



最近、練習中に
こんな言葉をよく聞きます。



「サーブが入らない」
「ストロークが安定しない」



その話を聞くことが多かったので
練習を観察したところ
気になることがありました。



速いサーブを打ったり、ストロークを打ったり、
無理してエースをねらいに行ったりと



練習で気持ちいいプレーばかりを
しているように感じました。



出来ないことを追いかけ続けて
「諦めが悪い練習」をしていると感じました。



この速いサーブ、速いストロークを
諦めて練習することが必要だと思います。



この「諦める」というと
悪い意味に聞こえるかもしれませんが



最近、僕は前向きな言葉だと学びました。



「諦める」には、
「明らかにする、つまびらかにする」
という意味があります。



何を明らかにするというと、
物事の原因・理由です。



なので、諦めるというのは
途中で何かをやめるのではなく、



原因・理由などをハッキリさせて
前向きに物事を考えようとする言葉になります。



速いサーブが打てない理由、
速いストロークが打てない理由は



練習量が足りないことや、
トレーニング不足だと思います。



なので、今、サーブが入らないことや
ストロークが安定しないなどで悩んでいる
ジュニアには「諦める」ことを勧めます。



速いサーブが入らなくても
回転のかかったサーブを入れる



エースが取れなくても
コースが狙えるストロークを打つ



出来ないことに
目を向けるのではなく



速いサーブ、ストロークを
諦めることで、



サーブもストロークも
コースと回転をコントロールすることで



少しでも早く、得たい結果に
近づけることが出来ると思います。



何かを「諦める」ことで
一つの事に集中して取組むことができ



その一つ一つを取組み
積み重ねた結果



一度諦めたことを、いつの間にか
手にしているかもしれません。



理想を追いかけ続けるのではなく、
一度理想を諦めて、



今、出来ることに集中することが
最短で理想に近づける気がします。

 

2019年6月22日16:30 | ■ 佐藤コーチ

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