▲『未来力・子ども力・大人塾』大久保幸一

『未来力・子ども力・大人塾』大久保幸一です。
大久保幸一先生顔写真修正版 ■質問
> 子どもたちの勉強に対する意欲が感じられずに、イライラしてしまいます。
> どうしたらやる気を引き出すことができるのでしょうか。
■大久保の提案
イライラは、次なるイライラを誘発します。
家族、友人、同僚、教育相談、趣味やレジャー・・・
様々な人や機会をつかまえて、ストレスを解消・コントロールする技を
身につけたいものです。そして子どもたちを巻き込んでのストレス発散は、
絶対に許すことのできない犯罪的なものだということをあらためて確認を
したいと考えます。
特に教師の場合は、子どもたちとの信頼関係を損ない、
自らの自信喪失につながります。くれぐれも気をつけたいですね。
さて、子どもたちが意欲的に学習に向かうために、
できることを思いつくままに挙げてみましょう。
1、学習に遊びの要素を入れること。
僕は授業のネタとして使えそうな、『頭の体操』、『まちがいさがし』『○○迷路』
とかいった類の本を大量に持っています。
授業中、早く問題が解けた子たちに、「ざ・なんもん」と称して、法則性を見つけたり、
知的好奇心をくすぐったりする問題をそうした本からも用意しました。学習から、
単調でつらいというイメージを取り除くことをもねらってのことでした。
2、始める時間より、終わりの時間をはっきりしてやる方が、一般的には集中力、
根気も伸びる。
子どもの好きなテレビ番組が始まるまでの時間を、勉強時間にするように
しむけたり、大好きなサッカーの練習に行くまでに、宿題を仕上げるように
促すなど、ちょっとした仕掛けで、子どもたちの意欲は高まります。
3、学校で習ってきたことを折に触れ、聞いていてやる。 その時、本気で教わる立場になってやることが大切です。
子どもたちの学習成果を試すというような姿勢より、大人も真剣に素直に学ぶ
という謙虚さが、子どもたちの学び方を確かなものにしてくれます。
教師として、子どもたちの問いかけに応えられない時もありました。そんな時、
「いい質問だね。先生も分からない。明日まで考えたり、調べてくるので、
貴方ももう一度考えて来てくれる。」と返したことを思い出します。
4、30分勉強させたいならば、最初に3時間勉強するよう指示して挑戦させる。 子どもたちの反抗心を上手に引き出し、それを活かすことは大人として
大事な勤めだと思ってきました。「君らにはとても無理だよね。」とか
「あなた達にまず不可能な問題だけどね。」と、もったいをつけてから、
「明日、先生出張なんだけど、四時間自習できる。そんなのむちゃだよね。
教頭先生に来てもらうようにお願いしておくね。」等と言うと、子どもたちは、
一斉に「できる。やらして。」と声をあげます。
卒業前の子どもたちには、よくこんなことを口にしました。
「今は、家庭学習一時間程度だけど、中学校にいったら、試験前なんか、
家で八時間ぐらいは勉強しなくちゃいけないだよ。・・・

でも不思議なことにできるようになるんだねこれが(暗示)。」
5、社会や理科の教科書・資料集・ドリルや、算数の文章問題の音読を多くすると、
学習 成果は一気に上がる。
日本の学校や塾の宿題で、社理算の音読といったものは、皆無に等しいのでは
ないでしょうか。音読は、体全体を使っての優れた学習方法です。
なのに、なぜ国語以外での音読がないのか、僕には不思議でなりません。
加えて、国語以外の漢字テストがないのもおかしなことではありませんか。
「過酸化水素水」「食料自給率」「帯分数」「強化遠近法」「持久走」・・・、
読んだり聞いたりだけでいいのでしょうか僕は疑問に思います。
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2012年11月10日17:05 | 大久保メルマガ

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