【大久保】大人が多すぎる事
2016年5月8日
こんにちは。
ソフトテニスチームの大久保 幸一です。
子どもの人権総合研究所の事務局長、奈良の大寺和男さんはよく、
「今、子どもたちのストレスの最大の原因は、何だと思いますか。」
と問いかけて講演を始められます。
答えは何か?
友達関係、テレビ、環境、食べ物、ゲーム、受験競争、格差社会・・・
色々と思い浮かびます。
大寺さんは、こう言います。
「大人が多すぎる事なんです。」と。
大寺さんによると、五〇年前は、子ども1人に対し大人が1.2人だったそうです。
ところが、三年ほど前、子ども1人に対して大人が7人をこえたそうです。
子どもたちが被害者となる痛ましい事件の続発以来、
学校の登下校の通学路には、大人たちの多くが、
子どもたちの安全を確保するため、立哨してくれています。
ほとんど、無報酬のボランティアです。
有り難く、素晴らしい事だと思います。
しかし、私たちの子どもの頃を思い返してみると、
学校が終わるやいなや、帰り道は何ともいえぬ開放感につつまれ、
好奇心に満ちた寄り道と化したのでした。
今や安全を保障するため、自由で冒険心をくすぐる時間を
奪ってしまったのかもしれません。
大人が多すぎるとどうしても、過保護・過干渉になります。
僕は、週に二回ほど、小学生にソフトテニスを教えています。
練習はテニスコート、野球場、体育館の
併設した施設でする事が多いのです。
コートが駐車場に隣接しています。
保護者の多くが、「車に気をつけなさい。」「早く渡りや。」
「危ないよ。」・・という言葉を常にかけ続けます。
大会へ行きます。応援のご両親、場合によっては、祖父母の皆さん、
子どもたちより明らかに、大人の方が多い状態です。
僕のクラブでは、大人が多い事の弊害を保護者会のたびに訴え、
子どもたちにも保護者と離れておくよう指導を重ねてきました。
それでも、
「早い目に、ごはん食べるか。」
「汗ふきや。」「あと四試合であんたらやで。23コートやで。準備しいや。」
などと言った声をよく耳にします。
学校の授業の基本の一つに、
「教師はしゃべり過ぎない。」というのがあります。
私が若かった頃は、公開の授業研究等をすると必ず
「先生がしゃべりすぎますねえ。もっともっと子どもたちの発言を引き出さないと・・・。」
といった指摘を受けたものです。
今の時期、全国の各地で、
運動会を実施しているかもしれません。
運動会の指導でもそうなのです。
教師の指示や注意が飛び交い、
ひどい場合どなりちらす声が学校にあふれます。
教師はもっともっと言葉少なに、教えることを控えるように
する方がいいとよく思ったものでした。
かく言う僕も、こんなことがありました。
12年前、ジュニアのソフトテニスクラブ「ニューウィンズ」を
立ち上げて間もなくの事です。
濱中流指導で有名な、当時都跡中の濱中嘉彦先生(現在は大宇陀中)に
子どもたちを見てもらいました。
先生曰く、
「大久保先生、教えすぎですね。
僕は基本より、自然が大切だと思っているのです。」
今でも、よく「教えすぎない。おまえは、教え魔なのだから。」
と自分に言い聞かせています。
ソフトテニスチームの大久保 幸一です。
子どもの人権総合研究所の事務局長、奈良の大寺和男さんはよく、
「今、子どもたちのストレスの最大の原因は、何だと思いますか。」
と問いかけて講演を始められます。
答えは何か?
友達関係、テレビ、環境、食べ物、ゲーム、受験競争、格差社会・・・
色々と思い浮かびます。
大寺さんは、こう言います。
「大人が多すぎる事なんです。」と。
大寺さんによると、五〇年前は、子ども1人に対し大人が1.2人だったそうです。
ところが、三年ほど前、子ども1人に対して大人が7人をこえたそうです。
子どもたちが被害者となる痛ましい事件の続発以来、
学校の登下校の通学路には、大人たちの多くが、
子どもたちの安全を確保するため、立哨してくれています。
ほとんど、無報酬のボランティアです。
有り難く、素晴らしい事だと思います。
しかし、私たちの子どもの頃を思い返してみると、
学校が終わるやいなや、帰り道は何ともいえぬ開放感につつまれ、
好奇心に満ちた寄り道と化したのでした。
今や安全を保障するため、自由で冒険心をくすぐる時間を
奪ってしまったのかもしれません。
大人が多すぎるとどうしても、過保護・過干渉になります。
僕は、週に二回ほど、小学生にソフトテニスを教えています。
練習はテニスコート、野球場、体育館の
併設した施設でする事が多いのです。
コートが駐車場に隣接しています。
保護者の多くが、「車に気をつけなさい。」「早く渡りや。」
「危ないよ。」・・という言葉を常にかけ続けます。
大会へ行きます。応援のご両親、場合によっては、祖父母の皆さん、
子どもたちより明らかに、大人の方が多い状態です。
僕のクラブでは、大人が多い事の弊害を保護者会のたびに訴え、
子どもたちにも保護者と離れておくよう指導を重ねてきました。
それでも、
「早い目に、ごはん食べるか。」
「汗ふきや。」「あと四試合であんたらやで。23コートやで。準備しいや。」
などと言った声をよく耳にします。
学校の授業の基本の一つに、
「教師はしゃべり過ぎない。」というのがあります。
私が若かった頃は、公開の授業研究等をすると必ず
「先生がしゃべりすぎますねえ。もっともっと子どもたちの発言を引き出さないと・・・。」
といった指摘を受けたものです。
今の時期、全国の各地で、
運動会を実施しているかもしれません。
運動会の指導でもそうなのです。
教師の指示や注意が飛び交い、
ひどい場合どなりちらす声が学校にあふれます。
教師はもっともっと言葉少なに、教えることを控えるように
する方がいいとよく思ったものでした。
かく言う僕も、こんなことがありました。
12年前、ジュニアのソフトテニスクラブ「ニューウィンズ」を
立ち上げて間もなくの事です。
濱中流指導で有名な、当時都跡中の濱中嘉彦先生(現在は大宇陀中)に
子どもたちを見てもらいました。
先生曰く、
「大久保先生、教えすぎですね。
僕は基本より、自然が大切だと思っているのです。」
今でも、よく「教えすぎない。おまえは、教え魔なのだから。」
と自分に言い聞かせています。