【佐藤】「負けたくない」「勝ちたい」どっちがいいのか?

from 佐藤


試合前に
「負けたくない」「勝ちたい」


どっちの気持ちが大きいか
聞くことがあります。


それに対して
アドバイスをするようにしています。


「負けたくない」って言ったら、、


ミスを減らすことを考えるけど
ミスは必ずすると伝えます。


なので、ミスしなことが重要ではなく
ミスをしたらどうしたらいいのか?
を考えることを勧めます。


・ファーストサーブの確率を意識する
・5回までラリーを数えてみる
・ボールが浅い、深いを判断する


など、自分がやれることを
整理することをアドバイスします。


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「勝ちたい」って言ったら、、


気持ちが先走ってしまうことがあるので
自分のペースをコントロールすることを勧めます。


積極的に攻める姿勢があり過ぎて
無理に打ってしまってミスが多くなり自滅。


そうならないためにも
どうやってポイントを取るかを整理します。


あとは、今すぐ出来ることをすべてやります。


声を出す・構える・ガッツポーズする


これを意識すれば
「勝ちたい」という気持ちが続きます。


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どっちにも言えるのは
自分だけに集中し過ぎないってことです。


「相手を観察する」ができなかったら
チャンスを逃すことが多いです。


自分がダブルフォルトにビビるなら
自分がチャンスボールやネットプレーにビビるなら
相手も同じようにビビっています。


お互いビビってるのであれば
どっちがそれを乗り越えられるかが
勝負所だと思います。


もし、乗り越えようとしてミスしたら
悔しいけど後悔は少ないはずです。


相手とテニスのスキルだけで
勝負しているのではなく


相手と気持ちの勝負をしているのを
忘れないことが大切だと伝えています。


なので、相手を観察して
相手の考えや気持ちを察するのも
スキルの一つです。


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考え方は人それぞれです。


そこで、僕なら・・・


「負けたくない」と思うことで
粘り強くなる人がいるかもしれません。


でも、粘り強くなるだけで
勝負所で強い相手と競い合えるのか?と考えてしまいます。


なので、僕なら「勝ちたい」と考えてました。


「負けたくない」と言うなら
勝負事をしなければいいと思ってました。


負けるかもしれないけど
ギリギリのところで思い切ってプレーして


自分の力を出し切れた時
自分の成長を実感します。


もしダメだったら、
自分の力不足でもあるし
相手の方が自分より上だったってことです。


その時、「負けたくない」って思ってしまうと
ギリギリのところで思い切れない自分を
想像してしまいます。


「相手と競う」というのは
負けるかもしれないという覚悟も必要です。


その覚悟を持って競い合うことが楽しい。
それが競技スポーツだと考えています。


もっと、深掘りすれば
「負けたくない」「勝ちたい」でもないですけどね。


それを説明するのは難しいので
興味がある人は声を掛けてください。

2023年7月19日10:00 | ■ 佐藤コーチ

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